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2017年6月の読書
6月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1305


今日 (福音館の単行本)今日 (福音館の単行本)感想
読友さんのレビューに心が動かされ読んだ本です。✿出来なかったことを数えるよりも、出来たことを数えてみよう。考えるわけでもなく、私の心が、体が、自然に動いたこと。mustではなくwant☆彡 そんなことが出来ていたのではないでしょうか。それが一番大切なことだったのです。そんな言葉をかけてあげたい…当時の私に…いまのあなたに… 
読了日:06月02日 著者:


空飛び猫 (講談社文庫)空飛び猫 (講談社文庫)感想
4つの構成で描かれていて、ひとシーンは短いんだけど、そこに込められたメッセージは「ああ、そうだな!」「そう言われてみればそうだよね!」と読み手が自分で気づく方法で書かれているんだなぁ。薄くて小さな本だけど、グウィン氏の描く物語が、大事なことを気づかせてくれる。ファンタジーが感覚的に伝える力って、子どもが成長していく中で自然と身につくものと同じなんだろうな・・・と、あらためてその大きさに気づきました。村上春樹氏の訳注やあとがきにもそういうことがちゃんとあることにも、この本は素晴らしい!と惹かれました♪
読了日:06月04日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン


帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)感想
アーシュラ・K・ル=グウィン作品 2冊目、前作『空飛び猫』の続編です。自分の可能性を信じること。自立すること。それには、互いに励ましあえる他者の存在と信頼が必要なのですよ。と、ル=グウィンからのそんなメッセージを感じました。ファンタジ-を読むにあたって? 訳者、村上春樹氏の「あとがき」はとても嬉しいものでした。前作から惹かれるル=グウィンのストーリーや言葉に込められたメッセージをしっかりと受け止めながら読んでいきたい思います。http://sakura839.exblog.jp/27873512/
読了日:06月07日 著者:アーシュラ.K・ル=グウィン


素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち (講談社文庫)素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち (講談社文庫)感想
空飛び猫ジェーンとふつう猫(というのも変ですが^^;)アレキサンダーとの物語が中心です。見るもの出会うものに、アレキサンダーくんのビックリするさまは微笑ましい。いやいや、彼にしてみればトンデモない遭遇ですよね。真剣に誠実にあきらめずに、ジェーンの心を解きほぐしながら話していくアレキサンダー。なにがあっても僕は君を助けたいんだ!アレキサンダーの思いはジェーンの傷ついた心(恐怖や怒り)を大きく包みこみます。いや~感動しました!ル=グウィンさんの眼に写った社会の問題をジェーンやアレキサンダーに込めてメッセージを送っています。弱いものや傷ついたもの、無垢なるものに対するあたたかい眼差しが伝わってきます。
読了日:06月07日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン


空を駆けるジェーン (講談社文庫)空を駆けるジェーン (講談社文庫)感想
『空飛び猫』シリーズ第4弾。ジェームズとハリエットに助けられ、アレキサンダーに心を癒され、今回はジェーンの成長した姿が描かれています。【「ねえセルマ、どうして私たちは翼をもっているんだと思う?」】というジェーンの問いの答えともいうべきお話なのかと思いました。サラ・ウルフとのシーン。サラ・ウルフの言葉!これは、ル=グウィンさんの視点と行動、そして、愛情のこもった言葉の数々なんだろうと思います! 素敵!!! ふと目にし、惹かれた『空飛び猫』。シリーズを読み進めるうちにドンドン惹かれていき、読み終えて、もっともっと ル=グウィンさんの作品を読んでみたいとの思いが強くなりました。 そして、ル=グウィンさんという一人の作家、一人の女性、一人の人間としての生き方も知りたいと思います。 素敵な本との出合いに感謝 ♪
読了日:06月08日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン


ファンタジーと言葉 (岩波現代文庫)ファンタジーと言葉 (岩波現代文庫)感想
グウィンさんの思想・思考の根源となっているものが、生い立ちや暮らしのなかから体験した事柄を自己紹介という章から順に綴られている。父、母の影響はもちろんのこと、その父の友人でもあった二人のインディアン人の存在が「人種差別」に敏感である一端であるのだろう。作家として文章を書く… その前に、一人の多感な少女の言葉(語彙)に対する真摯な姿勢とでもいうか… 「おばさま!」と、拡大鏡を片手に呼びかける相手の大伯母は『歴史的原則に基づく新しい英語辞典』。「おばさま!ファンタジーについて教えてください。」… グウィンさんの「ファンタジー論」が展開される。「自由とは何か」図書館のもたらす自由。「フィクションとノンフィクションの定義」などなど…物語を読むように比喩を使いながら所論があふれ出す。あまりにも多岐にわたる思いが綴られていて要約できない。言葉にできないけど(汗)グウィンさんのファンタジーに対する情熱が私の中に感覚的に流れ込んできた。
読了日:06月14日 著者:アーシュラ・K.ル=グウィン


ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)感想
ハリーポッターのような感じなのかな?って、思いながら読み進めていましたが、いや いや! ぜんぜん重みが違います!「ことば」の起源を大切にしているグウィンさんらしいなぁと感じました。そして、「名前」のもつ意味を追求したようなお話。ゲドの心、その心が呼び出した闇。この闇とはなんなのか?名前をつける(呼ぶ)ことでそのものの真の存在が表れる。真の名前ゲド、副題であるー影との戦いー 高慢と憎しみの心から魔法で呼び出してしまったゲド自身の無知と傲慢の影。まさしくその戦いのなかで悩みながら自身を見つめ成長していくゲドの姿が語られています。どのシーン(設定・言葉・現象)にも、文章のなかにキラリと光って見える深い意味がある。読み進めていくとその煌きの光がますます光輝いてきます。
読了日:06月24日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン,Ursula K. Le Guin


ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)感想
『Ⅰ』に続きゲドはどうなるのか・・・ ワクワクしながら読み始め・・・??? なにやら別物のお話のような始まりで。闇の世界?決まりや掟、迷路を辿る様子が延々と続く、読んでいて陰鬱な重苦しい気持ちになる。神殿の宝を盗む者と思われる男が迷宮に迷い込んでいる。ここから一気に闇から脱する物語が展開されていきます。『Ⅰ』で語られたように、”真のなまえ“ で呼ぶことでアルハではなく真の名テナーとしての意識が見えてくる。副題である “壊れた腕輪”  エレス・アクベの環 内側に刻まれている九つの神聖文字が明らかにされる。アルハの墓所の宝として埋蔵されていた半分の環とゲドがある弧島で授けられた半分の環。割れた腕輪がひとつになる。このシーンは鳥肌がたつほど感動! アルハだから知っている知識とゲドの魔法の術。そして、お互いを信じる心(信頼)によって、闇の世界の象徴というべき神殿が地中へと崩れ落ちていく。魔法はきっかけをつくるもの、力があるのは人間が自身の力によって行う行為。ひとりひとりの力は弱くても、互いに信頼しあう関係を築くことによって大きな力となり得る。そして、生きていくのに大事なことは魔法ではなく憐れみの心と感謝の心。自由とは、与えられるものではなく自分自身の責任で選択するもの。などと・・・格言のように書いてはみたが・・・味も素っ気もないですね(汗)心のひだを縫うように、時には優しく時には強く訴えかけるファンタジー、物語から感じ伝わる響きを受け取っていきたいですね♪
読了日:06月30日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン,Ursula K. Le Guin



*****


今月は『空飛び猫』シリーズとの出会いで始まった ル・グウィン祭り~♪

物語から心に響いてくるメッセージっていいなぁって感じています。

自由、選択、自立、単に単語から伝わるものと、物語の流れの中から伝わるものでは伝わる幅がちがう。
物語のなかの人物が話すこと(言葉)で、思わず唸ってしまうことがある。物語のなかに入り込み疑似体験することで、言葉にできない感情の波... 自分では気づかなかった内面にあったものに気づく。

現実には起こらない、起こりそうにないけど、起こることがそうだと信じて読むファンタジー、そんな世界を私のなかのピュアな心がどれだけ感じられるか・・・
そのファンタジーのなかに込められたメッセージが、私のこころにどう響いてくるのか・・・ そんな自分を客観的にみることも(笑)


『ゲド戦記』まだまだ続きます ♪




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by sakura8sakura | 2017-07-01 21:06 | 読書メーター

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