小さなピスケの物語

『風の谷のナウシカ』の原作本を読んだが、まだまだ読み切れてない感を残しての読了だったので、あらためてDVDを観ました。

以前観たときとなんだか違った感覚で見終わって...…ジブリ作品をおさらいしたくなった!
原作をストーリーの展開で区切りながらじっくり絵を隅々まで見て心に感じるものを確認してみたい。
他のジブリ作品も描いた監督の思いを感じながら再視聴して、この1年ゆっくりと向かい合ってみようかなと思った。

そこで、ジブリ関係の情報収集?
まぁ ポチポチとググってたら

ジブリのアニメーターだった二木真希子さんのことを知った。

作品がある!

『世界の真ん中の木』<アニメージュ文庫> 徳間書店 1989年
『小さなピスケのはじめてのたび』 ポプラ社 1993年
『小さなピスケのはじめてのともだち』 ポプラ社 1998年



話が前後しますが、どんなシーンを描いた方かがわかるので、先に商品説明にあった紹介文を引用させていただきますね。


スタジオジブリが放つ数々の名作群は、私たちの心に残る作品として、子どもから大人まで愛され続けています。

そんな数多あるジブリ作品の中でも、特に記憶に残る思い出のシーンの作画を多く担当された稀代のアニメーター・二木真希子さん。

ジブリ映画のクレジットでそのお名前をご覧になった方も多いかも知れません。
以下に二木さんが携わったとされる代表的なジブリ作品の名場面を列記してみます。

◇「風の谷のナウシカ」:砂州で王蟲の仔を止めようとするナウシカ
◇「天空の城ラピュタ」:パズーとシータの屋根の上での出会いと鳩の餌やり/ロボット兵の肩の上を走り回るキツネリスたち
◇「となりのトトロ」:メイが小トトロを追跡/おたまじゃくし発見/トトロのドンドコ踊りと発芽~夜空を覆う大樹の完成
◇「魔女の宅急便」:風になびく草の丘に寝転ぶキキ/雁の群れに遭遇するキキ
◇「おもひでぽろぽろ」:紅花を摘むタエ子
◇「もののけ姫」:巨樹とコダマたち/シシ神の足下で成長しては枯れる草花
◇「崖の上のポニョ」:水魚の上を疾走するポニョ
思わずその場面が脳裏に浮かぶ、素晴らしいシーンの数々を描かれた二木さん。



2016年5月13日に58歳で永眠されていました。
あらためて、ここに ご冥福をお祈りいたします。



『世界の真ん中の木』<アニメージュ文庫>は購入しました。
(まだ未読、開いてもない!もったいない…じっくりゆっくり味わいたい)


絵本のほうは、図書館に期待!
図書館蔵書検索 二木真希子 と入れてみた。
1 小さなピスケのはじめてのともだち 二木真希子ポプラ社 1998/03貸出可
2小さなピスケのはじめてのたび 二木真希子ポプラ社 1993/12貸出可

あった!! 予約ボタンをポチッ




手元に届いた本の絵を見て、心が弾んだ!
わたしのジブリの世界がそこに見えたようだった。


小さなピスケのはじめてのたび (えほんはともだち)

二木 真希子/ポプラ社

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絵がとても暖かい雰囲気で、どの絵も詳細に描き込まれていて見てるだけで楽しくなる。
家を背景にした旅立ちの場面は、主人公の小動物の小ささがとてもよくわかる!
もちろん文章にした言葉が書いてあるけど、もし、なくてもしぐさや表情で十分伝わってくる。


お話しは『魔女の宅急便』のキキの旅立ちのよう

お父さんが教えてくれたこと

「おとうさんも、おかあさんも、そのまた おとうさんも、おかあさんも、ピスケの としになったら、ひとりで たびをして、じぶんで、すむ ところを きめたんだ。そのときに、たいせつなのは、まわりに、きちんと あいさつをすることだよ。木や 川に いいよって いってもらえたら、そこに きめなさい。」

ピスケのワクワクした心や、ドキドキや不安。
これまでに、覚えてきただろうことを駆使しながら旅を続けていく。

読んでる私の心をわしづかみにしていく(o^^o)
もう、ピスケになってしまう。


ピスケは 木にきいてみた。「ここにすんでもいいですか。」木の葉が さわさわと なった。
ピスケの 耳に、「いいよ」っていう ことばが きこえたわけじゃない。
でも、そう いっているだろうって、はっきり わかった。


今日は立春、昔でいう元服にあたる
なんと、ぴったりなお話しなんだろう……





小さなピスケのはじめてのともだち (えほんはともだち)

二木 真希子/ポプラ社

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暮らしはじめたピスケ、あれから何ヶ月が過ぎていた。
ひとりで暮らすって大変なんだよね!
う~んよく頑張ってるよ!

カッツさんのお店… カッツおじさんも含めてあたたかくて素敵だ♪
隅々まで眺めてみる♪

ある夜とつぜん落ちてきたおともだち。
ピスケは助けてあげる、どんな災難がおきても
きっと、ピスケのお父さんやお母さんもそうやっていたのだろう。

おなかにお薬をぬるピスケのなんとかわいいこと♪

あの素敵なかざりガラスを手に入れるために、それはそれは一生懸命にがんばった!

雨の中…… 手伝ってあげた。

頑張ってとって、頑張ってつくった干した実…

ピスケは とぼとぼと いえに かえりついて、びしょぬれの からだを ふいて、マットに よこに なった。
しばらくして あたたまったら、だんだん、くやしさとかなしさが わきあがってきた。
がまんしてたのに、なみだが にじんできた。
いちど なみだが でてしまうと、あとは とめどがなかった。
ピスケは ないた。わあわあ ないた。
まくらや うわがけを なげちらかして ないた。
あみかけの かごも、かべの かざりも はがして なげた。
へやの なかは、めちゃくちゃに なった。

もうピスケに感情移入!!!

でもね、ピスケは気づいたんだ。
「かざりガラスが なくたって、なにが いけないんだろう……。」

ともだちが側にいるって、それだけで嬉しいよね。


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こんな素敵な絵本が絶版だなんて~ 
中古本だと…あまりの高値で手が出ない!

ポチポチと検索していたら
「小さなピスケ」シリーズ。多くのファンからの熱いリクエストを受け、装丁を一新し、新装版として復刊決定!
復刊ドットコムから復刻版がでるそうだ♪
すかさず予約しました! 発売予定は今年3月16日頃

おまけに、『小さなピスケのはじめてのともだち』も出るんだ~♪
こちらはまだ予約受付にはなっていないけど

詳細を読んでいくと、ナナナント! 
<お知らせ>復刊ドットコムでは『小さなピスケのはじめてのたび』『小さなピスケのはじめてのともだち』の復刊とあわせ、二木真希子さんが永年温めたまま未完となっている幻の3巻目についても、2018年夏頃を目処に新刊として刊行するべく検討しています。
とあった。

装丁が新しくなるそうなので、この紙質で出る色合いがもしかしたら違うかもしれないけど
2018年の自分への Birthday Present は「小さなピスケシリーズ」に決定♪ (*´σー`)エヘヘ


小さなピスケのはじめてのたび

二木 真希子/復刊ドットコム

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✿✿✿

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# by sakura8sakura | 2018-02-04 16:03 | 書籍
2018年1月の読書
1月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2340

ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)感想
風の谷という辺境の地に生まれ育ち、その土地と人と腐海をも含む自然と共に暮らし生きるナウシカ。大いなる神秘のもとに全ては繋がっている全ては共有されるというインディアンの思想を生きるかのようなナウシカ。地の宿命のなか谷の人びとを守り生きるさだめを受け入れ戦闘へと向かう。戦闘に関わるなかで自分の在り方を見つけたナウシカ。全ての生命を見「生命の尊さ」を心に感じる自分の心に突き動かされてゆく。対立する国や権力など関係ない、そこにいる人と人との関わり繋がり心と心が交流。その振る舞いに心が感動するからナウシカの心に接したものたちはナウシカの力になろうとする絆が生まれる。人間のなかにある怒り憎しみ悲しみ喜び感謝の心が様々な形で描かれている。美醜も細部まで…絵によって訴えてくる。王蟲の赤い眼の怒り青い眼の優しさ哀しさ。体から心が張り裂け叫ぶようなナウシカの声。青い色に染まった衣の青の意味。戦闘シーンでは命の軽さ儚さを描きその絵に人の残酷さ愚かさを感じる。悪も善も人間のなかに在る。根性悪るっ!って思ったクシャナの兄たちですら音楽によって綺麗な心が甦る。あなたが根源悪じゃなかったの?って思ったクシャナの父の心をも…最期にはナウシカに惹かれたのだろう。かつての戦争の愚かさと果てしない欲望の産業文明による産物として描かれている巨神兵。呼びかけるナウシカの声が彼を無知なものから知的なものへと変えていく。その巨神兵の健気な姿に涙した。個(風の谷)から全体(世界)へ広がっていくナウシカの存在。小すずめが!→ツバクラメと変化する台詞に→タカ(だと思う絵)群れの中の一羽から一人飛び立つ鷹の姿でナウシカの成長を表し描いたのかと思うと宮崎駿監督のにっこりした顔が浮かんだ。 映画ではクシャナのイメージ悪かったけどとても人間臭く真っ直ぐな人だったんだなとわかった。たくさんの登場人物一人一人に、たくさんのシーンのひとつひとつに、絵に描かれたディテールに込められた思いを発見すると嬉しい!あくまでも私の私見独断です(o^^o) ✿大切な宝物の本の一つに加わりました。
読了日:01月06日 著者:宮崎 駿


渡りの足跡 (新潮文庫)渡りの足跡 (新潮文庫)感想
このような作品をネーチャーライティングということを初めて知った。そしてバードウォッチャーとしての梨木さんも。「案内人」梨木さんと共にオオワシの渡りをなぞるように旅をさせてもらった。読みながら、本能とは…とずっと考えていた。生物が生きるために内在されている指標がある、自分の心の内から湧き起こる衝動に突き動かされるように。ずっと風を読みこれだ!感じた風を捉えて一斉に目的地へ向かう。渡鳥たちは幼いときに見た星座や太陽が刻み込まれ、そしてそれと外部の星空と照応し定位するのだという。なんという素晴らしい生命の力なんだろうと感激した。知床開拓団の人びとの生活した跡に見える日常の「物語性」を感じ「渡りの足跡」だと思ったのだ。同じように人間もそうして生きてきた、はずだ…。その自然のなかで受けた恩恵に感謝して生きてきたのだ。厚い雲の切れ間から差し照らした太陽に手を合わし「おてんとうさまーっ ありがとさーん」と満面の笑みで叫ぶあやこさんの姿に荘厳さを見たのだろう。だからこそ変な理由をつけ作り事の印象操作する行政に苛立ちを感じた。環境汚染や異常気象が起こったとしても(決してそれでいいとは思ってはいないが)生物は本能でそれを受け入れ変遷順応し「生きる」。生きるということ、自然とはそういうものなのだと教えられた気がした。✿つい先日まで『風の谷のナウシカ』を読んでいたためか、そのラストの「生きねば…。」との言葉とナウシカの生き様が甦ってきた。生物はそうして生きているのだ、と。✿文中に出てきた「忖度」。いつぞやの誰かさんの使った言葉とは全然違うとっても素敵な言葉だったと知った。他の種に向かってはもっと積極的に好奇心やあるいは動物としての自分との共通項をそこに見る「親しさ」「分かりたい」という気持ちが発動しているのかもしれない。何の気兼ねもなく。
読了日:01月08日 著者:梨木 香歩


アンの夢の家―赤毛のアン・シリーズ〈6〉 (新潮文庫)アンの夢の家―赤毛のアン・シリーズ〈6〉 (新潮文庫)感想
ブライス夫人となったアンの初めての家は、ギルバートがいかにアンのことを想い理解し愛しているのかが目に見えてわかる正しく「アンの夢の家」だった。「誕生と婚礼と死によって清められて本当の家となる」幼いころ聞かされていたマリラ。アンの結婚でグリン・ゲイブルスもそうなったのだ、住む人たちの歴史と共に語り継がれていくのだから。「汝真実を知れば真実が汝を自由の身とするなり」すべての出来事は運命られている、出逢いも別離も。表層に見えるものだけが真実ではない。その深層にあるものが真実なのだ。見えない真実を選び取るには好悪の選択や自己解釈の推測によるものでもない。道理にかなった正しい行為をすることである。時には非難される事があっても…なかなか厳しく難しいけどね。アンとギルバートが口論したこと、レスリー・ムーアの悲しみと決断、ミス・コーネリアの行い。悲痛な思いで涙したこと、不思議な巡り合わせに感謝したこと。いろんなことが起こる人生、愛と信頼を羅針盤と水先案内にすれば迷うことはないと確信を持って言ったジム船長。あの場面この場面でのジム船長の示唆に富んだ言葉の数々を読み返していきたい。
読了日:01月13日 著者:ルーシー・モード モンゴメリ


泣き虫ハァちゃん泣き虫ハァちゃん感想
河合先生が残した最後の著書。兄弟っていいな!家族っていいな!ってしみじみと感じた。河合先生の大きく包み込む優しさはこうして培われてきたんだね。幼稚園から小学四年生までの泣き虫ハァちゃんの心が、河合先生の優しい眼差しで語られる。父、母、兄たちといいちゃん、先生、友達、ドイツ人のクライバーさんとハァちゃんのやりとりに心が温かくなる、つられて涙こぼれる。なんだろう…言葉にできないこの読後感?自分の心が感じたままに正直にいて「いいんだよ」って言ってくれてるように感じます。谷川俊太郎氏の詩『来てくれる』は心に響いてきます。ほのぼのとした水彩画の挿絵からも温もりが伝わってくるようです。
読了日:01月14日 著者:河合 隼雄


ファーブル昆虫記 (子どものための世界文学の森 20)ファーブル昆虫記 (子どものための世界文学の森 20)感想
ファーブルが観察したのはごく狭い身近な範囲のかぎりなく広い世界だという。ある昆虫の生活、始めから終わりまで見とどける一挙手一投足といわんばかりの緻密さである。そこで見た虫たちの生きる力、目を見張るような法則にのっとった活動。それぞれの役割というとちょっと悲しい気持ちにもなるけど、自然の大きなサイクルのなかでそれぞれを生かし合って生きていると実感できる。生まれながらに持っている本能、ミノムシの母やカニグモの命をかけての子育てに感動した。簡単な伝記と昆虫記が記されているので手始めにと思い読んだ。ここに書かれているエピソードだけでは両親がとっても酷い人のように感じられますが、そんなことはありません。ファーブル『新装世界の伝記』を読むとファーブルを思う両親の姿が描かれていています(^_^)b 【もののふしぎをたずね、知ることができるのは、たくさんいる生きもののうちでも、人間だけだ。そういった気持ちこそ人間のもっとも大切な宝物だと言えるでしょう。】(ファーブル)
読了日:01月15日 著者:アンリ ファーブル


ファーブル [新装世界の伝記]ファーブル [新装世界の伝記]感想
また素敵な偉人の人生に触れることができた。(1823~1915)92歳で生涯を閉じるまでの生き様が描かれていた。そこにある自然に目をやり不思議だなぁと感じたことから始まり「たぐい希な観察者」と称されたファーブル。『昆虫記』は有名であるがその作品ができる未だウ~ンと先のことに注目した。フランス人だって知らない辺境の貧乏な村でその日食べることに事欠く両親の元に生まれ育った。子どもの生きる知恵を存分に働かせて生きた幼年時代が語学・化学・生物学・幾何学・数学と独学で学んでいくファーブルを形成していったのだろうその努力というか探究心というか…いやはやホントびっくりした!食べていくことが出来なく祖父母の家に預けられた。祖父の自然を知り活かして生きる姿と祖母が聞かせてくれた民話の数々が想像力と知りたいという欲求を生んだひとつのきっかけとなり一見不憫にも思えるが4歳から7歳になるまでそこで過ごしたことがアンリの感性を花開かせたのかもしれない。「分を弁える・足ることを知る」そのなかで自分がしたいことは何だろうそして出来るように知恵を働かせてひとつひとつ希みを叶えていったファーブルそれは涙ぐましく厳しい道でもあったが喜びでもあったのだろう。「昆虫の詩人」とも言われるファーブル。父が無理を算段して買ってきてくれたラ・フォンテーヌの寓話集、授業中に読んだギリシャ神話や古典の本、食事代を削っても心の糧を求め買ったルーブルの詩集、校長が手渡してくれたラテン語とギリシャ語を対照させて書かれた『キリストのまねび』、一ヶ月の給料が飛んでしまっても買った『節足動物誌』、理科の先生の書棚からこっそり拝借して学んだ代数の本、独学と教えながら学ぶ方法でたくさんの知識を自分のものにしてきたファーブル、そして生涯をかける仕事を決めたレオン・デュフールの論文『タマムシツチスガリの変態及び習性と本能についての観察』との出会い。教師として生活しながらも観察しつづけライフワーク最後に残した『昆虫記』はその独学の集大成であり観察記録と思い出を綴ったものなのですね。
読了日:01月17日 著者:小林 清之介


炉辺荘(イングルサイド)のアン―赤毛のアン・シリーズ〈7〉 (新潮文庫)炉辺荘(イングルサイド)のアン―赤毛のアン・シリーズ〈7〉 (新潮文庫)感想
「夢の家」で産まれたジェムと「炉辺荘」で新たに5人の子どもを持ったブライス家。母と子、父と子、個性を大切に育てている。その中でスーザンの存在も重要。ユーモアの精神を忘れてはいけないとスーザンにキッパリと言ったレベッカ。辛いことも悲しいことも思いどおりにいかないことも笑いがモノクロの風景を色付かせ輝きを与えてくれる。月は優しく見守り炉の火は暖かく慈しみ育み、時には樹木や風が脅かすように子どもたちの小さな心に試練を与える。個性豊かな子どもたちを紹介するように一人ひとりにスポットを当て描き出している。胸がキュッと痛くなったり抱きしめてあげたくなるほど可愛くてしょうがない。どの子にもアンとギルの血がイキイキと繋がれているなぁと感慨深く読んだ←もう祖母目線(^^ゞ 駆け足で過ぎていってしまう子育て時代、それは大切な大切な宝物の思い出ですよね ♬
読了日:01月22日 著者:ルーシー・モード モンゴメリ


遺言。 (新潮新書)遺言。 (新潮新書)感想
動物は「感覚所与」を使って生きている。ヒトは不快、不便の解消のため「感覚所与」を意味あるものに限定しいわば最小限にして世界を「意味」で満たす。果たして、ヒトが意味あるものとするものだけが存在しているのだろうか?自然を見ればわかる。ヒトにとって意味のないものがそこらじゅうにある。それは存在意義がないのであろうか?「自然はもともとあるものであるものはしょうがないのである。意味もクソもないのである」自分にわからないことを暗黙のうちに「意味がない」ものと決めてしまうことに問題がある。これを忘れるとやがてヒトにとって意味のないものの存在は許さないという思考に陥ってしまう。その結果、ヒトの意識は意味のないものを排除する傾向になるよと教えてくれています。意味もなくただ楽しそうに波と戯れるイヌをみて養老先生はそれが幸せそうに生きているって感じたのだ。「万事は釣り合いの問題に過ぎない。それは究極的には個人の内部での意識と感覚の釣り合いに還元する」漠然と感じていることを言語化してくれることで意識化することができ気づかせてくれる。「意識とはどういうことか、こう考えてみてはどうですか?」と、ささやかな試みをしてみたそうな。
読了日:01月24日 著者:養老 孟司


岸辺のヤービ (福音館創作童話シリーズ)岸辺のヤービ (福音館創作童話シリーズ)感想
梨木さんの手にかかると川まで意志を持つかのようでに微笑んでしまう。マッドガイド・ウォーターと呼ばれる三日月湖のほとりで出逢った小さな生きものと交わしたお話。大きい人(人間)、鳥や虫たち、人間によく似た小さい人?トリカ(ベック一族)、そして不思議な生きものクーイ族。水辺に住む生きものたちが共存共栄するファンタジックな舞台にワクワク♪生命を育むために命が奪われることへのトリカの悩みと心を痛めるセジロの思い。ミルクやポリッジのように分けて与えてもらうそんなふうだと心の痛みが違うよねと思った。頭でわかっていても感覚的にキツイことってある。感謝の思いの魔法をちょっぴりかけたパパの言葉ももちろん大切なことだけど、“いのちがきらめいて、つぎつぎに橋渡しされていくようななんだか神々しいような場面”を見るセジロたちが描かれている。倫理的な言葉にしなくても「そういうものなんだ」と、そういう風に体得していくことが一番自然なことなんだろうとも思った。マッドガイド・ウォーター(いろんなもの)の目線に立って見られるいい本だと思います。「みんな、がんばれ」永遠の子どもたちに贈られたヤービの物語、シリーズ化されていくのかな♪~
読了日:01月27日 著者:梨木 香歩


文字禍文字禍感想
老儒ナブ・アヘ・エリバが文字が解体されてただの線の集まりに見えたように、養老孟司氏も経験したと言うお話が氏の著書『遺言』にあり中島敦『文字禍』を知り読んでみたいと思った。文字の禍を見事に物語っていると思う。文字の精霊の悪戯によって失われるものがある、人間のもつ五感とそれによる働き。体験と思考力そして、ともすれば心も…。「文字で記された言葉」だけがすべて「真のこと」なのか?『千に余るバビロンの俘囚はことごとく舌を抜いて殺され、その舌を集めたところ、小さな築山ができたのは、誰知らぬ者のない事実である。』歴史とは勝者の記録、恐ろしや ^^; 記し残された文字をどう見てどう認識するか、氾濫する情報化時代、この本の文字の中(文脈)に込められた意味に深く考えさせられます。
読了日:01月29日 著者:中島 敦









連載中に映画化が決定し、折からのエコロジーブームと絡み合って社会現象にまでなった。映画化されてからも連載は続き、たびたび中断しながら、1994年3月にようやく完結にこぎつける。実に13年も費やした大作となった。(商品説明より引用)




宮崎駿監督オリジナルのストーリーであって映画化(映画化された部分は2巻目くらいまでの内容で1984年公開)されたあとも書き続けられたもので、ラストまで読んでみたいとセット本を購入し、2018年一番初めに読むぞ!と決めていた『風の谷のナウシカ』全7巻!

ラストの言葉は 「生きねば ......... ......... 」   

==  語り残した事は多いが、ひとまずここで、物語を終わることにする。(後略) ==
おわり 1994.1.28

思ってた以上に深く厳しいストーリーでした。
これから、何が起こるかはわからない、わからないけど… いいえ、わかっているのかもしれないけれど、それでも、前を向いて生きねばならない。 起こり来る全てを受け止め、皆で力を合わせて生きねばならない。
自然、人為ではないものそれは何が起こるかそれは誰にもわからない。


映画公開時の1984年から34年、原作終了時の1994年から24年となる、2018年。
原発問題、軍備拡大が加速、近隣諸国との関係、アメリカに追従する日本、これからを考えると頭を抱える事のほうが多い。
毎日の新聞を読むたび悲しい思いがする。
内面を含め、人間はどうなっていくのだろう… 


腐海は地上を浄化するために働いてくれている。私たちが亡びなければいつか明るい世界が両手を広げて向かえてくれるでしょう。
ナウシカがついた嘘。
希望を失うことのほうが人を絶望に陥れるだけで何もならないから…

世界はよみがえろうとしていました。
たとえ私達の肉体がその清浄さに耐えられなくとも
次の瞬間に肺から血を噴き出しても、鳥達が渡っていくように
私達はくり返し生きるのだと……

どんなにみじめな生命であっても、生命それ自体の力によって生きています。
この星では生命はそれ自体が奇蹟なのです。
世界の再建を計画した者達があの巨大な粘菌や王蟲達の行動をすべて予定していたというのでしょうか。
ちがう 私の中で何かがちがうとはげしく叫びます。


命の大切さと生命の強さ、そして、よりよくするために今のできることに全力で向かうナウシカの姿に励ませれ勇気づけられた。
自分の信念に従って生きる強さ、時には泣くことだってある。
抱えきれない出来事に涙して、また、立ちあがればいい。



梨木香歩さんの『渡りの足跡』も自然に対して同じものを感じた。



伝記、ゆっくりと一人づつ読んでいけたらいいなって思っています。



河合隼雄・養老孟司先生から学ぶことは多い!
『泣き虫ハァちゃん』は、河合先生の幼少期を垣間見せてくれます。
なるほどなぁ…と (*˘︶˘*)

『遺言』は、タイトル通り養老先生が思うこと考えることを、整理して形に残そうとされたもので、これまで経験してきたことや思い巡らしてきたことが書かれています。
詳細については、著書がたくさん出てますし、講演の動画などもあるのでお二人の声にしっかりと耳を傾けたいと思います。



アンシリーズ7作品を読み終え、アンもしっかりお母さんになってます。
ふと、終わりっていつ?(アンがいくつ?)
異国の生活、アンの生き方を学びながら楽しみます♪



中島敦、『文字禍』相当唸った! こんな短いお話しにたっぷりと注ぎ込まれた中島視点
少しずつ、読んでいきたい作家さんになりました。



読書もそうだけど、自然から学ぶことを忘れずに!
自分がどう感じているのか?どうしたいのか?しっかりと自身を見つめながら今年も成長するぞっ!!!





ジブリ作品をいまの自分の感じるこころで観てみようと思います。(o^^o)





読みたい!見たい!知りたい!感じたい!
新たな自分を発見できることが楽しい♪








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# by sakura8sakura | 2018-02-01 19:18 | 読書メーター
応援ありがとうございました!



鎌田實先生の活動を応援したくて
ブログの末部にリンクしていた
NPOを無料で簡単に支援できる!gooddo(グッドゥ)の
クリックで応援ポイント支援機能の企画が
1月28日(日)23:59をもって終了します。

皆様、応援ありがとうございました。

チョコ募金など、影ながら少しでも応援し続けていきたいと思っています。








鎌田先生の物事への考え方、とらえ方、生き方に共感して6冊目。
「がんばらない」から14年後のこの本。この間「がんばらない」と言いながら、まず1%。1%ずつ。1%なら。あと1%。と、この1%の力を続けてこられたのですね。
1%なら頑張れそうと思えるし見方も変わります。そうしたら行動も…気負いがなくていいですね。
2015年5月9日読了

どんな場合でも、この思いは変わらず持ち続けていきます(o^^o)



思えば… 2014年7月、新聞に掲載されていた。
【「うそ」を見抜いて 平和の果実 失ってからでは遅い 翻訳家 池田香代子さん。】という見出しと、集団自衛権をめぐりインタビューに答える池田香代子さんの写真が目に入りました。


2001年の米中枢同時多発テロ後、アフガニスタンへの報復攻撃が始まると知り「子どもたちが犠牲になる」と強い危機感を持ったことが平和問題へ関心をもったきっかけとなった。とあった。

「私たちが手にしているのは、丹精込めて育てられ、条件が整ったからこそ実った、平和という『果実』の恵み。日本では空気のようなものだけど、日々安心して暮らせることが、いかに大切か。失ってから大切さに気が付いても遅すぎる」と語っていた。

日焼けして茶色くなってはいるが、今でもその切り抜きを見えるところに貼っている。
わたしが、世界を見る、知ろうとすることと、政府の在り方に疑問を持つようになったのもこの頃からだったかな…。


そして、鎌田先生と池田香代子さんの往復書簡の本を読んで鎌田先生のお人柄に惹かれて著書をいくつか読んだ。

黙っていられない

鎌田 實,池田 香代子/マガジンハウス

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池田香代子さんと鎌田實先生の18通の往復書簡  内容も素晴らしいのですが 私はお二人のやり取りに惹かれました。 お互いがお互いを尊重しあいながら自分の立場で考えを伝える。 相手の中に入り込み過ぎず、かといって離れすぎず 絶妙な距離をとりながら交わす手紙。 香代子さんの「うつ」らしき症状に戸惑いながら それでも、黙っていられないと講演に出かける姿。 その行動を認めつつ、医者の立場でも大きく包み込む鎌田先生の言葉。 方法は違えど「いのち 環境 平和」の共通意識で世界を地球がこれ以上、悪くならないようにと・・・


2014年8月2日読了




アハメドくんの いのちのリレー

鎌田 實/集英社

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イスラエル、パレスチナ、ニュースで聞く紛争地域。TVで見る争う人々。私の中にある情報はこのくらい。 アハメド君という心やさしい男の子。その命のバトンを受けっとった一人のサマハちゃん。人の命の大切さを本当のところで感じているイスマイル父さん。それぞれの立場を思うだけで心がギュッてなる。「にもかかわらず」そのギュッってなる心を横に置いて「大事なことは何か」を考えたイスマイル父さん。「私はただ人間として正しい事をしただけです」そのあとに続く言葉…。  「平和な日常がほしい」イスマイル父さんの願いです。小さな新聞記事に書かれたことを読んで、いつか会いたいと思い続けた人がいる所へ。鎌田先生がその地に立った。会った。見た。聞いた。そこで感じた思いを伝えたい本です。 「すべての人間がもっている底力について書きたくなった」

2015年5月11日読了


「イスラム国」よ

鎌田 實/河出書房新社

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「イスラム国」に対して呼びかけています。そして私たちにも。どんなに怒りを感じても、その怒りを武力で抑え込もうとしても何の解決にもならない。それぞれの中の人から変わっていくことが理想なのです。なぜなら、その武力で攻撃を受けた人や家族・仲間たちはまた憎悪を抱くだけであるから。永遠に切れることがないのです。対話していく、人を信じ関わり続けていく、そうし続けることで互いに理解し認め合うことができる。「聴診器で一本でたたかいたい」この意味の深さ、40年間地域医療に取り組んで人に寄り添い結果を残してきた重い言葉ですね。鎌田先生が、現地に入り自身が身で感じたことを私たちに伝えています。「読んでください、買ってください、考えてください」その思いをしっかりと受けとめました。自分の立場でできること。一人でも多くの人に読んで知ってもらいたいと話していくこと。そして、今回は図書館でお借りして読みましたが。この本と、前回読んだ「アハメドくんのいのちのリレー」の二冊を購入しました。 大切に本当に必要なものを必要なところに使っていただけることを確信しております。

2015年5月14日読了











『日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)』にポイント届けます!
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# by sakura8sakura | 2018-01-28 02:48 | 平和
アーシュラ・K・ル=グウィンさんに R・I・P





FREEDOM

フリーダム (Freedom) とは、英語で「自由」という意味である。
周囲から束縛されずに言論、表現、思想などを表明できることや
痛み、苦しみ、差別、飢餓などから解放された状態のことを言う。
(wikiより)








2018.1.22

ご冥福をお祈りいたします。



https://wired.jp/2018/01/25/remembering-ursula-le-guin/








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# by sakura8sakura | 2018-01-25 07:32
2017年12月の読書
12月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:3915


アンの青春―赤毛のアン・シリーズ〈2〉 (新潮文庫)アンの青春―赤毛のアン・シリーズ〈2〉 (新潮文庫)感想
新任教師として、青年として、夢・希望・信念をもって躍動するアン。その波動に影響されて変わっていくアヴォンリー。青春してる!今や死語のようで…懐かしい感情が蘇る!!『赤毛のアン』で「おなじまちがいを二度とくりかえさないことよ」と言ったとおりに失敗した当時を忘れていないアンがいて頬がゆるむ。デイビーとポール二人の少年は、幼き頃のアンの中にもいた。少女の心を忘れずにいるアンたからこそ理解できたのだろう。いかに真剣に自分と向き合い生きてきたのだろう…と、前作を読んだとき以上に強く思った。第二十一章 ミス・ラヴェンダーからの彼女との出会い、同種同傾向(笑)の繋がり( *´艸`)、彼女のロマンスの成就。と、出来すぎた感が頭上にぽわっと一瞬浮かんだけど、いいのいいのこれで!とその世界に浸り胸がキュン.:*♡第二十九章 詩と散文は、ありふれた日常も、詩的に見て表現すればスポットライトに照らされたように感じ方が違ってくる。同じ人生を生きるのならどっちがいい?とアン( *´艸`).:*♡これって天性のものでもあるからね~^^; アンの言葉を透して目の前の日常をみていこう(*˘︶˘*).:*♡ハリソンご夫婦、マリラとレイチェル、ダイアナの結婚、アンとギルバート… 愛着あるアヴォンリーの人びとと、新たに開かれた大学生活、これからの行方が楽しみ ♬*゜
読了日:12月02日 著者:ルーシー・モード・モンゴメリ


初恋 (声にだすことばえほん)初恋 (声にだすことばえほん)感想
ページを開くと目に飛び込む詩とコラージュのイラスト。瞬時伝わるものを受け取ってみた。✿「まだあげ初めし前髪の」幼い少女の「好き」という感情が、何かこれまでの「好き」という響きとの違いに気づいた驚きと恥じらいと高鳴る鼓動を感じた。青い林檎の甘酸っぱさ開かれる花びらと重なる心。✿「薄紅の秋の実に」心のなかを占める大きな真っ赤な林檎。揺れ動く不安定な心が激しい筆跡から伝わってくる。少女から乙女へ移る様子が(見た印象の雰囲気というか…)文字からも見え伝わってくるかのようで不思議(*˘︶˘*).:*♡声に出して読んでみた。言葉の終わりの消え入る音の余韻が伝わって静かに花びらが落ちるように胸におさまる、そんな感じがしました。
読了日:12月03日 著者:島崎藤村


ダーウィン (新装世界の伝記 22)ダーウィン (新装世界の伝記 22)感想
意外に茶目っ気があり、その場その場をいかにくぐり抜け事なき得ようと対策(言い訳)をたてているローバート(ダーウィン)はどちらかと言えば悪ガキであり落ちこぼれとみなされる幼年時代。興味の対象は昆虫や植物、鉱物、郵便スタンプ、切手、珍しい貨幣といった物品を集めては分類し名を調べ楽しむ収集少年であった。釣り餌のミミズに針を刺すと痛いだろうから二度と魚釣りはしないと考えたが、ミミズに塩水に漬けると死ぬという耳寄りな話を聞きそれからはそうしてから釣針につけることに決めたなど、彼にとってそれは鳥の卵を採るときに一つだけ残すとか、たった一度だけ理由もなく犬をたたいてしまって後から激しく後悔したなどの同じであるとのエピソードがあり苦笑した。のちに、とても手術の現場に耐えられないからとの理由で自分は父と同じ医者には向かないと跡を継ぐ道に進まなかったのだが、ここでも例のその場その場を…の戦略?乗り切ったかと思えば、将来を考えて父が牧師にでもなればと薦めれば神学の本ひとつ読んだこともないけれど、牧師の職業も悪くないと分析し「よし牧師に決めた」との成り行きには唖然とした。が、その思考や当時の学校教育の型にははまらないチャールズ(ダーウィン)はあくまでも自分に正直で憎めない。後世「少しでも役に立ったと思われることはすべて独学でやった」とインタビューに答えた。それが偉業を成したダーウィンの根幹であったんだと納得した。ビーグル号での旅、興味を持ったものへの観察研究の様子はロバートの顔であり、艦長、船員、原住民との関わりではチャールズの性分が功を成した。ミミズの痛みを感じる心優しい少年ダーウィンは奴隷制度に反対し、神を信じ隣人を愛すると称している人びとによって奴隷虐待の行為が行われていることに我慢ならなく自身がそうである英国民を恥じた。5年の航海と20年もの苦労『種の起源』が水の泡となりそうだった下りは、その落胆は大きかったはずだろうが事を冷静に分析判断し「人がいい」というべきか引き下がろうとする。しかし、ダーウィンのこれまでの研究を知る人たちの薦めによって発表することとなり、その功績に勝る者はいなかった。といういきさつがあったのだ。航海後心身が不調であり彼の半生は殆どが病苦との闘いであったことも初めて知った。そうであっても多くの仕事を成し遂げ、人を気遣い優しく親切であり自制心の強さに尊敬の念を抱く。自ら「馬鹿の実験」と呼び、子どもを交えてするオジギソウの一寸した実験のエピソードは微笑ましく父として夫としてのダーウィンも本当に優しい。ビーグル号で航海し『種の起源』を著した生物学者ダーウィンとその人となりを知り、またもや自然を相手に向き合う人に好感をもった。✿あまりにも知らないことが多すぎて長くなってしまいました。('◇')ゞ
読了日:12月05日 著者:瀬川 昌男


村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)感想
込み上げる感情、悲しみ、悔しさ、無念、愚かな…ボロボロと涙が流れ落ちた。鸚鵡は言う、力強く「It't enoughi!」。古代の暮らし、発掘され出る物たちに耳を傾け思いを馳せる東洋と西洋の文化が混ざり合う国土耳古が舞台。国や宗教、文化、主義主張が違っていても互いを認め尊重し合うことができる人間同士であり続ければ、こんな思いをすることも少なくなるのだろう。『私は人間である。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない』古代羅馬の喜劇作家テレンティウスの言葉を希臘人ディミィトリスが教えてくれるというところに、河の流れの源を見よとの思いを。「……国とは一体何なのだろう、と思う」から続くラストの文言に、いつの日か必ず…との梨木さんの深い思いと願いを感じた。到着を待つ綿貫(高堂)の家で村田と鸚鵡の再会。ムハンマド、オットー、ディミィトリスの魂も一緒だと思いたい。「ディスケ・ガウデーレ―楽しむことを学べ!」「友よ」と。
読了日:12月08日 著者:梨木 香歩


日経おとなのOFF 2018年 01 月号 (3大付録:フェルメールクリアファイル、美術展ハンドブック、名画カレンダー)日経おとなのOFF 2018年 01 月号 (3大付録:フェルメールクリアファイル、美術展ハンドブック、名画カレンダー)感想
『牛乳を注ぐ女』の絵!平積みされててドーンと目に入った。フェルメールの絵、あのラピスラズリを使った青を直に観れるチャンスなの~♪来年のことを言うと鬼が笑うと言うが、10/5~翌年2/3の開催。横山大観『生々流転』、藤田嗣治の乳白色、ルーベンスも観たいなぁ!篠田桃紅さんを初めて知った『とどめ得ぬもの墨のいろ・心のかたち展』たった一頁の紹介だけどその一頁にトキメキ、墨の色をこの目で観たいと思った。付録のクリアファイルは大好きな『手紙を書く女と召使い』♪カレンダーは年が明けるまで表紙の『群青富士』を掲けます♪
読了日:12月09日 著者:


アンの愛情―赤毛のアン・シリーズ〈3〉 (新潮文庫)アンの愛情―赤毛のアン・シリーズ〈3〉 (新潮文庫)感想
18歳からの4年間レドモンド大学時代に起こる出来事。友情から愛情へギルバートの変化に初めて感じた心の動揺と戸惑い。夢を現実のものとしたパティの家での暮らし。運命の友フィルとの出逢い。「あんたの軽薄な外面のはるか下のほうにかわいい、誠実な、女らしい心がひそんでいるのよ。なぜあなたはそんなにかくしているの?」フィルの内面を見ていたアン。こんなに見る目というか感じる力があるのに…あぁじれったい!ただ一緒に居たいというその心は何ものにも勝り強く、妨げられるものはなにもない。ということを行動で示したフィル。実在として感じることができなかった父母を肌で感じ自身の存在が地に着いた確かなものと感じたボーリングブロークでのあの日。幼なじみルビーとの永遠の別れの前夜。恋に恋していた事を知ったあの日。ギルバートを失う事への不安と恐怖と悲しみ。いかに大事な存在であったかがいまわかった。間に合って良かったね。「それはあなた方がお互いのためのものとしてできているからなのよ」ミス・ラヴンダーの言葉が思い出された。胸の奥がきゅーんとなるような甘酸っぱい思いや切ない思い…忘れていた感情が甦る。こんな感情あったよね。薄暮の窓辺、色彩豊かな美しい風景、生き生きとした草木や花の描写にアヴォンリーはもちろん訪ねてみたいなぁと思う♪困ったちゃんのデイビーへのアンの対応は勉強になる(^^ゞ
読了日:12月11日 著者:ルーシー・モード モンゴメリ


マジョモリマジョモリ感想
届けられた招待状はマジョモリの不思議な空間へ入る合い鍵のよう。一本の道を挟んで立ち入ることができた不思議な場。マジョモリと呼ばれる御陵の場でハルさんを介して重なり合う時空。✿つばきとふたばのように、娘とこの場に居合わせたらどうなのかな?と想像してみた( *´艸`)木花咲耶姫が咲かすたくさんのハルの花。神話の時から繰り返し訪れる春。。。大好きな桜にまた逢える季節が待ち遠しい✿
読了日:12月15日 著者:梨木 香歩


桃紅えほん桃紅えほん感想
墨の絵、と思っていたのに表紙の絵は紅のいろ…筆のタッチは力強く、命を思わせるような色合いです。①抽象と②文字の2冊セット「心のゆくえを、そら(空)、くう(空)に。果てしなく」そこに描かれているのは、篠田桃紅さんの心なんだなぁ…と漠然とした思いでページをめくった。心に伝わってくる何かに反応するが言葉にできない。いくつか開いた途端ドキッとする。それが何かはわからない(汗)作品に題が付いていてそれが目次としてあるので、確認しながら再びじっくりとみていった。① 44p『静止』アンバランスなのに均衡がとれていると感じる。崩れ落ちる前の一瞬なのか。描こうとして描いた線とその線によって描き出された線この絵は後者の線なのだ。だが、それは線でもなければ面でもない、まして色があるはずもない、せめて光、と思うがそれもない。しいてあるといえば「におい」というものだろうか。という。色も形も重量も体積もないが現に存在するということだろうか…交わり重なり鋭くもあり優しくもあり無限に続く消え入りそうな擦れ柔らかでもあり力強くためらいのない線。筆のあと水墨のにじみが好きだ。
読了日:12月18日 著者:篠田 桃紅


人生は一本の線人生は一本の線感想
この本は桃紅さんの言葉と桃紅さんの絵と言えばいいのだろうか…先に読んだ『桃紅えほん』にある絵の題とは一致しているわけではないようだ。ここに書かれている言葉は、桃紅さんの生き方、生き様、を表す言葉であり79pの「一本の線」が表す生き方だろう。その意味で桃紅さんはこう言われているのだろう。「私の言葉なんて、無意味です。百万の言葉より、一本の線が私の伝えたかったことです。どうぞそう思ってください。」余白を含む一枚の絵としてみることができないことが残念。やはり、できることなら実物をみたいな!
読了日:12月18日 著者:篠田 桃紅


百歳の力 (集英社新書)百歳の力 (集英社新書)感想
ご自身の生き方を、高村光太郎の詩『道程』と同じだという。「僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる」ただ、前半はそうだが、後半は当てはまらないという。後ろに道なんてなくてもいいのだと。自分の感じたまま、繕うことなく自分の心に正直に自分の人生を生きてきたその証として作品がすべてだからと言うことなんでしょうね。自然の摂理に適った生き方をし自然に対して畏敬の念を持ち傲慢にならないこと。美とは相反する両極をもつこと。そこに一切がある。すごく納得した。その幅の間を表現するのは”墨”が最適であるという。それは生き方も…
読了日:12月18日 著者:篠田 桃紅


一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い感想
桃紅さんの名言とその解説という形で書かれています。副題に「人生は一人でも面白い」とあり、桃紅さんご自身も一人でいることが良いと書かれていますが、この「一人・孤独」は社会・世間の中にあって、他者との縁を持ちながら、個として生きるということであることがよくわかった。面白いことに、やはり感覚を磨くことが大事なんですね。根無し草とみられていても、桃紅さんの中心にそれがあることで一人立つことができたのですね。人との出逢い、縁、運、などの機の訪れを見逃さないで活かして生きてこられたのだと思いました。
読了日:12月18日 著者:篠田 桃紅


一〇三歳、ひとりで生きる作法 老いたら老いたで、まんざらでもない一〇三歳、ひとりで生きる作法 老いたら老いたで、まんざらでもない感想
老いることとはどういうことなのか…表題通り!桃紅さんが経験したことで自身が学んだことを書かれています。前作と同じで経験から出た名言ですね。芥川、太宰、漱石、与謝野晶子、啄木、キリスト、折口信夫、岡田謙三…作品の中の言葉を桃紅節でさらりと読み解いている。というより、小説の中の言葉ではないですね。桃紅さんの人生の中にその言葉が生きているという感じかな。老いても心ひとつで感じ方が違う。老いたなぁと感じることがあったとき思い出せたらいいな♪とにかく、知識は広く深く、”トシを規準にしない”感覚は鋭敏です。肉体的な老化は自然のもの、抗わず逆らわず受け入れている。とても素敵な女性、篠田桃紅さんを知ることができてよかった!
読了日:12月18日 著者:篠田 桃紅


アンの友達―赤毛のアン・シリーズ〈4〉 (新潮文庫)アンの友達―赤毛のアン・シリーズ〈4〉 (新潮文庫)感想
血縁だけでなく心を通い合わす人と人の繋がり、恋人・家族・幼き者・憐れな者への「愛」「愛する」ことと「ゆるす」ということの尊い心。本当に大切なものは?それは意識上に上らなくても日常のなかの何気ない事柄にある。見栄も自尊心も恥ずかしさもすべてかなぐり捨てても失いたくない大切なもの。その時にならないとなかなか気づけない心、出来事の起こりと流れに人間のうちにある尊い本質を描いた作品たち(描かれている人びとという意味を込めて)。アンならではの閃きと行動力で岩のように動かない心と体を動かした『奮いたったルドビック』献身の愛情が凝り固まった自尊心を自然に溶解する『ロイド老淑女』信仰とは信仰心とはを描く『めいめい自分の言葉で』マシューやマリラがアンに注いだ愛情『小さなジョスリン』必然的に進む運命=意図していないがルシンダに間違われたアンの存在。「牧師の人間として与えられる最高の仕事は、同胞への奉仕に一生をささげることにありとする考えはもっともであるがその奉仕ということを本来の意味よりも狭く考えていることだ。すなわち、人は人類の求めに応じ、方法はさまざまに異なっても、同様の効果をあげる奉仕ができるということを見落としている」 とエイベル爺さんに語らせ、ナオミの最期のときでそのことを悟ったレオナード氏。「このバイオリンを通してお前自身の言葉で、真実と誠実をこめて世界に話しなさい」とフェリクスに告げる。あらゆるタイプの人間と呼吸を合わせていくこつが身についているアンはその意味で解せば牧師の奉仕をしているということになろう。直接的にアンを描かずに、これまでのアンの言動やアンの存在を意味することを描いているのように思えた。また、この巻ではモンゴメリの認識と心の深さとユーモアを感じた。
読了日:12月22日 著者:ルーシー・モード モンゴメリ


みにくいあひるの子みにくいあひるの子感想
アンデルセンの生涯に心を寄せて私好みで選んだ絵の本。スベン・オットー・S氏の絵。日光を感じる自然、転じてたちこめる暗な雰囲気。風景の色彩や動物たちの豊かな表情から心情が伝わる。色彩のないペン画のカットは孤独と悲しみ寂しさがにじみ出ていて堪らなく手をさしのべたくなる。
読了日:12月22日 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン



アンの幸福―赤毛のアン・シリーズ〈5〉 (新潮文庫)アンの幸福―赤毛のアン・シリーズ〈5〉 (新潮文庫)感想
校長として赴任したサマーサイドでの三年間を描く。原題は『ANNE OF WINDY WILLOWS』(風にそよぐ柳)キーワードは「風」「家」「道の曲がり角」「明日」かな?ギルバートに手紙を書くことでサマーサイドでの三年間を物語っていく「御言葉を行なうあらし」聖書の句。通例となっていた校長の下宿を嫉妬と嫌がらせで拒否したトム・プリングル夫人。そのおかげで前世よりの約束の場所とアンが直感し下宿を決めた「柳風荘」力で思いどおりにしようとするプリングル一族と柳のようにしなやかに巧みな話術で事を運ぶ「柳風荘」の二人の未亡人。ケイトとチャティの二人の話術に「それは見るも美しいものでした」とアン。人としての言動や見解はもちろん家の造りや庭の草木の在り方にもあり「柳風荘」との対比が見事に描かれていてどちらが正しい道かを心に訴えてくる。プリングル一族の血は一滴もまじっていないミス・ヴァレンタイン・コータローの身贔屓とプリングル一族を蔑む墓地の案内の場面はホトホト疲れた。アンは辛抱強く決して気を悪くさせずに好意的な表現で受け答えする。相手の心に配慮することはのちのちアンを助けることとなる。しかし「喜劇と悲劇は人生ではまざりあっているのですね」とアンがいうように一族の歴史はそのもので思わず笑ってしまう。昔は王の一族であったというトムギャロン家。唯一の生存者ミネルヴァ嬢によるこの家と代々の人びとの話もそうでありギルバートへの手紙に「あたしは生まれて初めて、あたしをしゃべり負かす人と出会いました」と書いたほど。モンゴメリの書く文章も…です。特にキャサリンの変化、小さなエリザベスの幸福へと導くアンの眼差しと献身。出来事のひとつひとつが心に響く。語り尽くしたいけど語り尽くせない(^^;)ほど読み応えありました!
読了日:12月27日 著者:ルーシー・モード モンゴメリ







カラスの早起き、スズメの寝坊―文化鳥類学のおもしろさ (新潮選書)カラスの早起き、スズメの寝坊―文化鳥類学のおもしろさ (新潮選書)感想
自然界の絶妙な仕組みそれぞれの鳥の持つ能力や環境の変化にうまく順応し生きていく知恵と逞しさなどの模様を人間社会の生活上に重ねてみた視点で紹介する。彼らと比べて人間の無力さやエゴ、自然破壊に対する筆者のちょっと皮肉ったユーモアのあるつぶやきが面白くファッション、ことわざなど幅広い分野を用いたお話があり楽しめた。酉年の年越しの今日なので…「ワシらの麺類食はまさに世紀末的現象と見るべきで、新しい食文化の誕生とは喜んでいられないと思う」カットは藪内正幸画伯。イキイキとした躍動感溢れる鳥たちの姿も必見。
読了日:12月31日 著者:柴田 敏隆


先月に引き続いて、今月の読書も自分の心に感じるものを信じて歩んでいる人たち。( *´艸`)
その筆頭を行くAnneから学ぶことが多かった。
どんな人でも好きになることができるという信念のもと行動するアンの勇気と慈悲に今回も感動する。
物事を好意的に見てそう捉えようとする力が身についているアン。それを言葉にして表現することで現実に起こってくる。
潜在意識に働きかけるから必然的に行動へとなる。
シリーズ5では直接的な表現で伝えるだけではなく、相手の心?をよく観察し相手自身が自分で選択できるような言葉掛けをしているお話の場面が多かったように思いました。
直球の言葉だけではなく、変化球ときには消える魔球のような言葉を選ぶことが物事をスムーズに運ばせる方法となる。
柳風荘で暮らしたの三年間は、一本気なアンのこれから成長する一つの土台をつくった時間だったのではないかな?次がたのしみです♪

今月は17冊の読了。
本が読める時間ができた!という物理的な証明でもあります。
順調に進んでいたジム通いですが、持病であるギックリ腰の発症により断念。
桃紅さんの本(お借りしててよかった^^)を一気に読めたのは、動けないし…ジム通いしていた時間が読書に( ̄∇ ̄;)
まとまった時間をつくる工夫が少しは上手になれたかな?
ちょっと無理しすぎた感もあり、今年からは自宅ストレッチで少しのんびりしていきます。




2017年から2018年へ
あけましておめでとうございます!

こんな私ですが
今年もどうぞよろしくお願いします。




やっぱりこの曲を貼っておこう♪
絢香 - I believe









✿✿✿

お気づきの点がございましたら 
sakura8sakura@excite.co.jp へ、よろしくお願いします。 
<(_ _ )>



*****


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# by sakura8sakura | 2018-01-01 02:59 | 読書メーター
  

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