2017年5月の読書

読んだ本の数:5
読んだページ数:1218


創価教育学体系 2 (聖教文庫)創価教育学体系 2 (聖教文庫)感想
牧口氏が先覚者の書物等から導き出したものをご自身の体験によって実証され一つの集大成として表わされた「価値論」 本書は、真理・価値・認識・評価・直観・思考。価値の有無・正反・変化・分類 究極、人格価値の概念。いかに生きれば真理に到達できるかを教育現場において社会において反映させていく一つの提唱ではないかと思います。牧口氏の視点、かなり高度ではありますが少しでも自分のものにできるように、じっくりと読み続けていきたい本です。✿http://sakura839.exblog.jp/27787028/
読了日:05月07日 著者:牧口常三郎


虫眼とアニ眼 (新潮文庫)虫眼とアニ眼 (新潮文庫)感想
自在に広く深く見る眼。あらゆる音を聴き、そこに漂う匂い嗅ぎ、指で手で足の裏で頬に・・・自分に感じた質感を宮崎監督が感得していて論的に言語化できないものが映像のなかのディテールに現れる。それらを見て監督が描いたことはこんなことではないかと言語化する。だけど本当は言葉にしたくない。言葉にすると何か胡散臭くなると言う養老氏。それぞれ体験した事例は違うけどそこには突き詰めていくと共通のものがある。普遍性というのは深さを備えた共通性である(養老)。この人の言葉の巧みさというか・・・本当に見事です!養老氏の物事を捉える感性と比喩、宮崎監督の野性的な感受性と素直な表現、どちらもとても魅力的です。自分は何に強く何を感じているかを大切にし経験を重ねていくと、自分なりのものの見方が形づくられていく。自分の課題である視点(ものの見方)と言葉を学べたし、アンテナに引っかかっていたものがたくさんあって次に繋がるワード(諸行無常)もあり!192ページと薄いけど私には熱い本でした。
読了日:05月11日 著者:養老 孟司,宮崎 駿


方丈記 (岩波文庫)方丈記 (岩波文庫)感想
1212年、今から800年余り前に鴨長明は、全ては「諸行無常」なのだと。【行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず・・・世の中にある人とすみかと、またかくの如し】同じようにあるとみえても、すべては変わりゆくもの。移りゆくものとわかっていれば苦にとらわれることもなし。固執して滞ったままで物事を見ていてはいけませんね。人間の目玉をかっちりと固定すると見えなくなるのだそうです。網膜は細胞で出来ているので別の細胞が入れ替わり立ち替わ働いて見ることができる。人間の体も諸行無常なのですね。終のすみかにて【それ三界は、たゞこころ一つなり。】と、苦を苦と悟り楽を楽とひらき、抗わず全て受け入れながら今ここを自分らしく生きたのかな。✿音読すると言葉の響きが心地よく、思ってたよりもすんなりとメロディのように流れ込んできてもっと古文に触れていたいと思う読後感です。
読了日:05月16日 著者:鴨 長明


不時着する流星たち不時着する流星たち感想
モチーフとなったものから小川さんが感じ取ったものを脳内で発酵熟成し醸し出された10の物語。keyとなる欠片たちの鼓動が不整脈のように不安定な響きの余韻が残る。物語の奥へ、そのまた奥へと深く潜っていきたくなります。私的に思い入れのあるグレン・グールドをインスパイアした『測量』は、どこまでも自分のペースで自分の在り方で歩み続けた彼が1981年に演奏したAria、その一音一音が歩幅で測量するおじいちゃん足音と重なった。グールドのピアノの音色を表現した文章は、まさしくそのものだと思う。【特別な飾りはなく、あくまでも穏やかなのに、一音一音にはひたむきな響きがあった。息をするように自然で、祈りのように切実だった。このまま身を任せていたらどこまでつれていかれるのだろうかと、果てしもない気持ちにさせる円環だった】
読了日:05月23日 著者:小川 洋子


奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)感想
これまでの私が感じていた「脳」とは手足の動きや視覚聴覚などの感覚機能、また、記憶や思考の機能をつかさどるもの。だから、その機能が備わる部分の損傷によって麻痺が起きたり機能が働かなかったりするのだと思っていた。が、ジルさんの体験を読むと、ただそれだけではない右脳の働きがあることを知った。それは「悟り」の境地、ニルヴァーナ。世界と自分との間の仕切りが消えてしまい、自分と宇宙が一体化するという。脳卒中により左脳に損傷を受け左脳の働きが徐々に失われていくことで右脳の働きが顕著に表れてくる。脳機能の様子や感じていることが克明に記されている。(非常に参考になった) 普通の人であればここまで論理的に説明ができないだろうと思う。脳卒中になったことを(ああ、なんてスゴイことなの!)と喜びの感情を記している部分は、彼女の兄が31歳で統合失調症であって、その兄が自分と全然違った方法で現実をとらえ、風変わりな行動をしていたということを不思議に思っていた。その影響が根底にあったから好奇心の強い脳解剖学者(神経解剖学者)ジルさんになったのであろう。このことが病状回復への大きな機動力になったことも一つの要因であったと思う。私自身が体感であったり直感であったり感覚的にイメージとして感じていたものを科学的に理論づけされたような気がした。仏法の視点というか捉え方や境地というものの源を、右脳マインドを働かせることで体験できることが科学によって証明された一例ではないかと思う。✿今、出合えてよかった一冊です。
読了日:05月31日 著者:ジル・ボルト テイラー


*****



今月は、5冊。
仕事(パートタイム)に行くようになって、う~~~んと読書時間が減少…
読みたい本が増えるばかり(汗)

「視点」というキーワードで出合った本。
牧口先生の視点、「鳥瞰と虫瞰」の語呂合わせのような『虫眼とアニ眼』という題名にキュン♬
宮崎駿監督はジブリ映画でずっと大好きな人。養老孟司氏は何度か講演や対談の動画などで、なぜ解剖学の道に進んだか…、というお話や幅広い読書家であること、昆虫採集をやっていることなどを聞いていたことで非常に興味を持った方でしたので、キュン♬が、ドッキューン(^^♪

ページをめくるとお二人のこのお顔 ♪ お二人の視点に興味津々
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監督がつくりたい町の解説とイラストが数ページに描かれています。
監督の視点、アニ眼 ♪
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養老氏の視点、虫眼 ♪
自然環境というのは、ものすごいディテールで成り立っていて、いまの人間は、それを完全に無視して生きているということです。―― 養老孟司

「感性」
まず感性の基本には、ある種の「差異」を見分ける能力があると思う。それが広告のような商売では、気持ちのいいものを指向するわけだけれど、社会一般を考えると、怖いもの見たさじゃありませんが、当然、気持ち悪いものも含まれる。平たく言えば感性とは、「なんかほかとは違うぞ」って変化がわかるってことと言っていいんじゃないかと思う。で、現代の人間、とくに子どもたちが、いまどこにその差異を見ているのかと考えると、結局人間関係の中にそれを見ちゃっている。

 本来人間に備わっているこの「感性」を無視して環境を一律にとらえようとしているのが、いまの人間社会であると、その差異を見る矛先が人間に関心が向きすぎている、人間ごとにしか関心が向かないのだと養老氏は言う。

 要するに、誰が悪い!と悪い奴をやっつければ世の中がよくなるという、勧善懲悪主義とでもいう世の中になってしまうのではないか、だけどそうではなく、こうなったのは、みんなが一緒にやっちゃったんだというふうに思わないと、なにも道は生み出せないと監督は言う。

 なんでも予測してああすればこうなる!と決めつけず、その都度「手入れ」していくという、中庸に納める、というところに視点を置く。そうすれば、お先真っ暗と思うことも、その先どうなるかなんて決められないでしょ。と^^


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 次に読んだ『方丈記』は、この『虫眼とアニ眼』のなかで、どうしようもなく世の中が不安定な時代であった平安末期から鎌倉時代の様子を描いたものである。と、その『方丈記』や『平家物語』を読むと、当時の世界に対する認識がどういうものであったかわかる。とおっしゃっていたから、読んでみたい!と^^

つながる読書…

いつも不思議だなぁと思うんだけど(笑)

『奇跡の脳』の解説は、養老孟司氏と茂木健一郎氏

この本も、今の私にとって「脳」について感覚的に感じることができ、母のアルツハイマーの症状を理解する一端を得ることができ非常に参考になりました。

また、脳から見れば、宗教も特殊な世界ではない。脳がとりうる一つの状態なのだと。

本書を、「科学的ではない」という人もあるかもしれない。それは科学の定義によるに過ぎない。科学をやるのは脳の働きである意識で、意識は一日のうちかなりの時間「消えてしまう」ていどのものである。その意識という機能の一部が、科学を生み出す。しかも科学を生み出す意識という機能は、「物理化学的に定義できない」。
科学的結論なら信用できる。そう思っている人が、いまではずいぶんいるらしい。
しかし、その科学を生み出す意識がどのくらい「信用できるか」、本書を読んで、ご再考いただけないであろうか。


これからも、何度も手にし、開き、読み、考えることでしょう。



✿✿✿


ご訪問くださりありがとうございます ♪

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by sakura8sakura | 2017-06-02 01:51 | 読書メーター

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