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カテゴリ:絵本( 2 )
クリスマスの日に


クリスマス

バーバラ クーニー/ロクリン社


読友さんの選書の表紙から伝わる雰囲気に惹かれて。表紙の女の子の表情とろうそくに灯す火は静かで厳かだ。12月、今ではあたりまえのように賑わう「クリスマス」キリスト誕生を祝う日だが、イエスが生まれるずっと昔から太陽の復活を祝う祭りが各地で様々に行われていた。火と光は太陽の象徴、太陽の恵みを肌身で知る人々の感謝と喜びを歌や踊りで表現し贈り物を交換しあい祝ったことが記されている。現代、巷できらびやかに楽しく賑わう「クリスマスの日」に自然の恵みに懐かれ生きていることを確認することも忘れずにいようと思わせてくれた絵本です。(12/23読了)





そんな思いで静かな時を…と 本を開く夜。
自分の心を見つめるように東山魁夷著『風景との対話』読んでいて、今日こんな文章に出会った。


 たとえば、雪が消えて間もなくのスウェーデンの白樺や樅の森蔭に、いちめんに咲き出る野の花にもあらわれていて、清楚で可憐な花ではあるが、地の下まで凍る冬の寒さに耐えて、春を呼ぶ姿は健気であった。夏が近づくと、一時に芽生える樹々の若葉のなんと明るく、生き生きとしていたことか、そして人々の表情からも、なんと喜びが伝わってくるのを感じたことか。湖のきらめき、風の爽やかさ、日はますます長くなり明るい夜がくる。白夜の森や湖は、なんと美しく、つつましく、生命に対する讃歌を奏でていたことであろうか。人々も、その自然と喜びを分ちあって、少しでも太陽の光を浴びておこうとするようだった。太陽の光を大切に思う心、それは太陽の恵みの多い土地の人のものではない。春を、夏を待ち望み、その到来を喜ぶ自然の敬虔なたたずまい、そこには、冬のきびしさを知らぬ土地の自然に感じられない清らかさがある。常夏の国に強く逞しい生命感を感じる人が多いかもしれないが、私は、かえって、この北国の短い春と夏に燃え上がる生命に、心から共感を感じた。


もちろん、これはクリスマスの話ではない。
だが、この生命に対する喜びを自然の中に観た東山魁夷さんの文章に、昨日読んだバーバラ・クーニー著『クリスマス』を思い起こさせたのです。

クリスマスの起源、イエスの誕生を祝うという認識しかなかった私に、この本はイエスの誕生とその後にその地の権力者ヘデロ王によって身の危険が迫っていたということも教えてくれました。
そして、このことが起こるもっともっと昔から人々は太陽を崇め火を灯し祝う祭りを行なっていたのです。

冬至の祭り、長い夜がだんだん短くなり短い昼がだんだん長くなってくる、太陽の復活を祝いました。
古代ローマの人々も、古代ローマのノウコウノ神サトゥルヌスにちなんだ祭りで太陽の復活を祝い、豊かな実りを願ったのです。


この想い、大自然のなかで人間は非力であることを弁え、大自然に懐かれ守られ生きていることに感謝する心を胸のろうそくに火を灯している。そんな情景をこの絵本の表紙と重なり観たのでした。






風のとおり道を感じる心を忘れずにいたいですね♪
いつも、いつまでも……










✿✿✿

お気づきの点がございましたら
sakura8sakura@excite.co.jp へよろしくお願いします。
 <(_ _ )>
ご訪問くださりありがとうございます ♪






by sakura8sakura | 2018-12-25 00:37 | 絵本
はらぺこあおむし



姪っ子のこどもが大好きな、『はらぺこあおむし』
手をふり 足ふり 首ふり 歌ってくれたのを思い出しました!



あ、おむし~ ♪

そ~し~て~ げ、つよ~び げ、つよ~び 

そ、れで~も お、なっか~は~ お、なっか~はぺ~こ、ぺこ~ ♪


チョ、コッレート、ケーキと ア、イスックリーム ピ、クルス チーズっと サ~ラーミっ ペッロペロ、キャンディと さ、くらんぼパイっ!  ソーセージ カップケ~キ それから ス、イカ~ で、す~て~ ♪

お、なかが い、たくて なきました~~

こんなに お~おきく ふとっちょに~ ♪


めっちゃくっちゃ かわいくって!
何度も聞いていたいって ^^



順序がぎゃくになりましたが・・・

なんで、急にこんなことを思い出したかというと

たまたま聞いたラジオ
小川洋子さんと藤丸由華さんの Panasonic Melodious Library
未来に残したい文学遺産を紹介する番組です。
春は、生きものたちも 活動を始める季節なので選んでみました、ということです。

今回は『はらぺこあおむし』だったわけです(o^^o)

小川洋子さんの解説を興味津々! 聞きました。

そこで、実際に手にとって見なきゃ!って、図書館でお借りしてきました!!


はらぺこあおむし (偕成社・ボードブック)

エリック カール/偕成社

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ラジコのタイムフリーで聞きながら一緒にページを捲り見ていきます。

小川視点といいましょうかw

 まず、表紙の絵を見ていきましょう。 
 しかし、よく見ると、顔がけっこう怖いですね^^;って。
 目が黄色で中が緑という凄い色彩ですね
 こちらをキッと見つめている。
 体の色も緑一色ではなく、こうなにかニュアンスがある
 表面に短い毛がいっぱい生えている。
 Uの字が反対にになったように曲がっているのがいいですね。
 いかにも、毛虫がピコピコと歩いているという絵です。

 裏表紙は
 大きな葉っぱをそのあおむしが歩いている。
 太陽の色がとってもあったかいです。
 太陽をよく見ると、ちゃんと目鼻がついていて
 あおむし君を見守っているなぁ、という絵です。
 そして、ちっちゃな穴があいています。
 この穴があいているというのが、この本のポイントなんです。
 
 表紙を開いて、ページの絵をひとつひとつ観察していきますw
 カラフルな水玉が飛び出してきます。
 見ているだけで心が弾んでくるような楽しい雰囲気です。
 この水玉が何かを表しているんじゃないんですけど
 この絵本の世界にダイブして行きたくなるようなとてもキレイな1ページ目です。

 群青色の空に、大きなお月様、堂々とした立派な木に大きな緑の葉っぱ。
 その上にくっついている白い卵が幻想的に光っているように見える、絵の力ですね。
 お月様の表情がとっても慈愛に満ちている。
 このページだけで、この卵、この生きものがとっても愛されているなぁっていうのが伝わってきます。

 2ページ目
 夜が明けまして、大きな太陽が出てきます。
 太陽の巨大さとあおむしの小ささ、じつは、あおむしって本当にか弱いちいさな生きものでしかない。
 このコントラストがとても素敵なんです。
 こんな小さなあおむしでもちゃんと生きている、生命力を感じる、だからこそ、おなかも減るんです。

 月曜日から金曜日へとだんだん食べる量が増えていく
 あおむし君が食べたあとが本当にページに穴が空いていて次の果物に穴が空いている。
 この仕組みが絶妙。 小さなこどもなら、この絵本の中にいろんな発見があると思います。

 土曜日、子どもが喜びそうな物が次々と登場してきます。
 あおむしが食べないほうがいいんじゃないかと思うような物がね。
 1日で食べておなかが痛くて泣いている顔がまた、可愛いんですね。
 ちょっとふっとて、ぽっちゃりとした感じに成長しています。

 日曜日、緑の葉っぱに戻って葉っぱを食べていよいよ栄養を蓄えて蛹になる。

 ラストのページのチョウチョの色合いが素晴らしい。
 このようなチョウチョは本当はいないのだろうけど、このページの中では間違いなくこのチョウチョがここに生きている。
 あおむしのときの名残りをちゃんと残している。
  
  
 卵でうまれ 
 この世に誕生し 
 美味しいものをたくさん食べて 
 大人になる前に不思議な状態になる、生命の塊のようなもの 
 眠ったように全然動かない、地味な色の蛹になって
 華やかに生れ変わり、ちょうちょになります。
 この羽を持っていると、どこへでも飛んでいける
 
 これは、あおむしの成長記録。
 小さな生命がどんどん成長するさまを月と太陽が見守っている、けっして独りぼっちじゃない。
 広大な自然の摂理を描いている。
 でも、決してそんな大げさなそぶりを見せずに、とっても単純な形で可愛らしく描かれている。
 根源的であるということと、単純的であることを見事に両立している。


いつまで聞けるかはわからないので、備忘記録として、絵本の部分のみ ゆる~く文字にしておきました。







図書館の蔵書検索をしたとき、10中8件が『はらぺこあおむし』の名前が並びました。
有名な本だからかな?なんて思っただけでそれほど意識もせず図書館へ
絵本スペースで探すも見つからない!
司書さんにお伺いして探してもらい、「ハイ!」と手渡された本は小さくてびっくり。
子どもが幼稚園に通っていたときに見ていた絵本とは違っていて…

お借りした本は、ボードブックといって、しっかりしたボードのようなページの本です。
小さな子がページを捲りやすいように、乱暴に扱っても破れないように厚みがあり、ブックスタートにはもってこいの絵本ですね。
何度もページを捲り小さなあおむし君を見ていると、一生懸命なんだなぁ!
穴の数だけたくさん食べて、蓄えた力強い生命で生きてる。
ときには失敗することもあるけど、その経験をいかして進む君の姿は逞しかったよ。

大型本、紙芝居、ポップアップ、CDとセット、フリップフラップえほん、英語で読めるもの、英語版、いろんな形態があることを知りました。装幀をシルバーに変えた日本語版刊行40周年記念限定版もあって、この本がいかに日本の子どもたち(親も)に愛されているのかがわかりました。

手渡されなければ手に取ることはなかったかもしれません。
司書さん、この本との出逢いをありがとう!




最後は、この本にピッタリの曲をと!流れた
Carpenters - The Rainbow Connection ♪



おもちゃの?ピアノの音がなんとも愛らしいですね ♪
虹の架け橋 レインボーコネクション↗ 
軽やかで楽しそうですね。




✿✿✿

お気づきの点がございましたら 
sakura8sakura@excite.co.jp へ、よろしくお願いします。 
<(_ _ )>


by sakura8sakura | 2018-03-04 21:17 | 絵本
  

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