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<   2018年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧
2018年 桜

今年、お初の桜は モノクロで♪


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去年の9月以来の PENくんとお出かけ ♪



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墨の絵、墨の書の魅力に感化され
cranberryさんの Black & White Challenge 企画に
参加 ♪ ( ̄∇ ̄)
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by sakura8sakura | 2018-03-28 15:33 | 写真
ことば

「美しい」と感じる文章が胸にしみ込んでくる。
そんな体験をする今日この頃。
「言葉のプロ」である山根基世さんの語りに出会い本書を手に取る。
子どもの頃にはそう思わなかった蕎麦の味や蕗の薹の苦みが旨いと感じられる。
「ああ、なんておいしんだろう」という満足感が「いい話」を聞いたときの満足感によく似ている。
おいしいものを食べたときと同じようなものだとおっしゃる。
日常の中の「ことば」から感じられることを豊富な体験を通して軽いタッチ(かな?ときには…)で綴っているので「ふふっ」て読みながら
味わい深い日本語、言葉(声)の力を教えてくれます。


「ことば」ほどおいしいものはない

山根 基世/講談社

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 人は誰でも、胸に「自尊心」という「虫」を飼っている。この虫はおそろしい猛毒をもっている。取り扱いを間違えると、命取りになる。けっして逆撫でしないよう、大切に取り扱うこと。これが組織を率いる人間がもっとも心すべき注意点。
 自尊心という「虫」への思いやりをもって欲しい。人を大切にするというのは結局、この「虫」への想像力を働かせるということではないかと思う。お互いが、自分にも間違っているところがあるかもしれないと、自分を省み、相手を思いやる。そこで初めて、人間同士イイ関係が結べる。組織改革も外交手腕も、そこからようやくはじまるのではないだろうか。

 ことばは身体で語るもの。耳で聞いても美しいことば「美しいことば」を希求してきた人が語るとき、そのことばには「音」としても美しいリズムや響きがあるものだ。
 「声」は吐く息によって作られるから、「読む」ことは当然「呼吸」とつながっている。古典は人間の「呼吸」と一致している。
こうした、節やリズムが「ことば」を人の心に届けるうえで大きな力をもつ。

 人間の肉声・・・生きている証。「生身の声」で伝えることに意味がある。「人間の肉声で語られるものから受ける感動は、活字から受けるものとは違う。
 「声」は文字や絵画と違ってすぐに消えてしまう儚いものだが、それは、逆にいえば二度と同じ声、同じ調子には語れない。その瞬間だけの命の燃焼ともいえるのではないだろうか。
 人の語ることばというのは、人と人の出会いの瞬間の命と命のぶつかり合いなのだと思う。そう考えると、毎日の暮らしのなかの一瞬後には消えてしまう何気ない会話がこのうえなく貴重なものに思えてきませんか?




ことばで「私」を育てる (講談社文庫)

山根 基世/講談社

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NHKでアナウンサーとしてことばにかかわる仕事をしてきて、出会った人たちの「ことば」
ひたむきな彼らのことばが胸に沁み、人間の生き方について教えられる気がしている。という。
そして、こうして出会った人びとの「ことば」によって育ててもらっているのだとつくづく感謝していると。

 組織の壁、男社会の壁に頭をぶつけ、深い傷を負いながら学んだのは、自分の思いを実現するためには「感情的にならず、論理的に、しかも人の心に届くことば」で発言する能力が、ぜひとも必要だということだ。そのためには若いうちから自分の中に、だれの借り物でもない、自分自身の体験から得た「自分のことば」を育てていくことが大切だと痛感した。

はじめに、と書かれたこの文に、山根さんもこのような経験をしながら四苦八苦し、「ことば」のもつ力を知り、その力が善きものへの手助けになり、また、「ことば」が自身を育ててくれるのだと実感されたのだ。

まさしく、私が「ことば」を学ぼうとすることの理由であり、この本に書かれていることで再認識することができた。


この本は、1999年12月に初刊行されたものを文庫本にされたものです。
 たった一言が命取りになるような閣僚の発言がつづいている。ああしたことばを聞くたびに口は心にあふれるものを語る〉ものだということを改めて思う。

・・・ ・・・ 失言・撤回・失言、、、くりかえされる現政界の現状もね。

 いいことばの語り手になるには、結局、自分で自分の心を豊かに育てていくしかない。 

そうなのよね、まずは人間そのものですよね。 政治家だって、自分の名誉や利益の獲得を基準に物事を見たり決めたりするから、都合の悪いことは隠す、改ざんする。 国民のためにの思い(政治理念)は何処へ? 松下幸之助氏の国会議員に求められる条件をお読みくだされ! もうホントに政治不信・・・ といっててもしょうがないから、私は私を育てるワン!


ここ数年、自分は組織に向かない人だと認識している私にとって、それでも組織人としてやっていかなければならない山根さんの言葉は、うん!とうなずけるものばかりではないけれど、気をつけたい大切なことを学んだ。


声は心を映す鏡
ことば・・・語る、口調(強弱・大小)語彙、によっても変わってくる。
なので、それらをよく知り、気をつけることで改善できるが、やはり、身の内から出てくることばにはそれらが全て無意識に包含されている。
よって、感じる心、自分の心を育てることが大事なんですよね。


自尊心という虫の存在、これを大事にすること。


嫉妬心、自分の中にある嫉妬心を殺す第一歩は、他人と自分を較べるのではなく、自分自身が本当にやりたいことは何なのか、それを見つけることだという手がかりはつかめたように思える

これって、結局、自分自身に生きろってことでしょ、人と較べて一喜一憂することなく自分が納得のいく人生を選択するということ。



 「考える」とは、自分の中でまだことばにならずにモヤモヤと漂っているものを、ことばにしていく作業でもある。「我が社の商品」について、「自分の仕事」について、考え続けること――これ以外に「自分のことば」を獲得する確実な方法はない。自分の頭で考えるほかに、自分のことばを得る早道はないのだ。


いろんな方と出会い、その方のことばから学んだことがいくつも紹介されていたけど。わたしが一番心に響いてきたのは、最後に紹介されていた雫石とみさんでした。



1945年(昭和20年)の東京大空襲で、一夜にして夫も子どももすべて失った。
呆然としたまま浮浪し、戦後の混乱期を、上野周辺でモク拾いをして生き延びる。十年後、栄養失調で眼を痛め、その治療のために、全国に設けられていた福祉施設に入る。だが救いを求めて入った施設で、人間性を否定され、虫ケラ同然の扱いを受ける。
ここでの体験が、雫石とみのその後の生き方を根底から変えることになる。

 それまで読み書きとはまったく無縁だった雫石さんだが、日記をつけはじめたのだ。四十五歳のときだった。
 生まれて初めて買ってきた大学ノート。まず平仮名を思い出すことからはじめ、漢字は拾ってきた辞書で覚えた。胸の内に湧き上がる悲しみや怒りや悔しさを口に出せば、職員から殴ったり蹴ったりされるうえ、施設から追い出される。施設の仲間にグチを漏らせば、すぐに密告される。誰にも話すことのできない思いをたたきつけるように日記に書きつけたという。
 書くうちに字を覚え、字を覚えれば「読む」ことにも興味が湧く。古本の文庫を買っては読むようになったのも、このころからだ。


日雇いの土方仕事で稼いだお金をコツコツと貯めては少しずつ買い足し、掘っ立て小屋を建てなおして、二部屋、三部屋と部屋数を増し、人に貸して部屋代をもらう。そのお金を貯めてまた土地を買い・・・・・・。こうして血の滲むような努力で手に入れた財産を、潔く全て手放す。自分自身が「書く」ことによって生きがいを得たように、一人でも多くの人に書く喜びを知ってもらいたいと、文芸賞の創設を思いたった。
 NHK厚生文化事業団からもらった資料には、こう記されている。
 〈「天涯孤独の身であり、生きていくのに必要としないお金が二千万円ある。そのお金を文筆活動を励ますことに役立ててほしい」という申し出が、雫石さんの作品をラジオドラマにしたことのあるNHKのディレクターにありました。そこで雫石さんと社会福祉法人NHK厚生文化事業団との相談の結果、雫石さんの意志に沿う形で公益信託で文芸基金賞を設立し、これからの高齢社会をたくましく豊かに生きる人間模様をテーマにした文芸作品を広く募集し、文芸振興を図ることとしました〉


 1997年8月14日、初めて雫石とみさんの住まいを訪れた山根さん、当初はラジオのインタビュー番組を考えていたが、帰りの電車の中では、いま見た部屋の様子や雫石さんの表情をどうしても映像で伝えたいと思いはじめていた。テレビの番組にしたい。タイトルは「書かなければ生きられなかった」で提案してみよう。

 そのころ、連日、官僚の汚職や銀行の不祥事が報じられていた。だれもが、金や物を求めて狂奔している時代に、みごとに何ももたずに生きている雫石さんが、私には実に清々しく見えた。
 お金や肩書きや名誉など、外側からの支えは、失えばそれきりだが、書く喜びという、内側から自分を支えるものさえあれば、人間はこんなふうに生きることができるのだと、勇気づけられる思いがした。
 そのくせ、帰りに寄った駅ビルでバーゲンを催していれば、ついそちらに足を向けてしまうダメな私ではあるのだが・・・・・・。

その後、この番組が決定し取材となるのですが、なぜ山根さんが雫石さんにそんなに共感できるのか?と若い女性の番組制作デイレクターに訊かれた。

 雫石とみさんの『荒野に叫ぶ声』を読むたびに、悔しくて悔しくてならなかった。彼女が行政の窓口で〈脳バイ〉とまで蔑まされたり、婦人保護施設で虫ケラのように扱われる記述を読むたびに、どうしてこんなことが起こるんだ、同じ人間になんでこんなことができるんだと怒りが噴き出すのだった。それはもう他人の痛みとは思えないほど、私自身の内臓が切りもまれるような思いがするのだった。

自らも経験する屈辱、それを軽く思われることにも自尊心が許さない。そんな思いが募ってか、女性たちの「無念の思い」を伝えていこう、そして、社会を変えていこう!その思いが先行し「雫石さんの無念を伝えてあげるのだ」と。傲慢になっていたのかも・・・
「何もいらないから帰ってください」との雫石さんの一言が山根さんの頭を打った。そして、少し謙虚にさせてくれた。
伝えたいとの思いが強引な取材になりがち、雫石さんの心への配慮を少し忘れていた。雫石さんのためといいながら、自分の思いを遂げるためのまったくエゴイズムでしかなかったのだ。自分のために取材させていただいているだけだったのではないか?と山根さんは気づく。

 あきらめずに次の日もう一度出かけると、雫石さんの表情はやわらいでいて「昨日はせっかく雨の中来てくれたのにスミマセンでした」と思いがけないことば。私たちは心からお詫びし、心から感謝しつつ、さらに取材させていただき、無事放送までこぎつけることができた。





 日記を書くということは雫石さんにとって、自分の中でマグマのように混沌と混じりあって、まだことばになっていないさまざまな感情を見つめ、その一つひとつを「ことば」にしていく作業だったのではなかろうか。あふれる感情は「ことば」というはけ口からしか吐き出すことができないのだ。だからこそ、「日記」でなければならなかったのだ。
 こうして日記をつけることが読み書きにつながり、文字やことばを得ることによって初めて「思考」がはじまる。人は「ことば」によってものを考えるのだから。「日記」をつけるということは、「考える」ということでもあったのだ。識字というのは、けっしてただ字を知るだけのことではなく、「世の中の認識」に繋がるのである。

 ことばは、単なる口先のおしゃべりのための道具ではない。人間の存在を根底で支えるものなのだ。
 心の裏づけのない空虚なことばを使いがちなアナウンサーという職業の私。「ことばで表現する」ことが人間にとって「生命を支える」ほどの重要な意味をもつのだという事実の前で、厳粛な気持ちにならずにはいられなかった。


「ことば」声に出した語り言葉は呼吸であり、言葉に乗せた心に心が動かされる。
「自尊心の虫」の存在、その背景への想像力を働かせ一瞬の出会いである「ことば」を大切にしなければ。
そして、いいことばの語り手になれるよう、わが心を豊かに育てていきたいです。




銀の雫文芸賞 31回目の今回(2018.5.10締め切り)で最後の募集になるそうです。




最後に、こんなお話を見つけました、興味があれば読んでみてくださ~い。







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by sakura8sakura | 2018-03-28 01:10 | 学び
東山魁夷作品、鑑賞してきました♪

二月、読友さんのレヴューに導かれるように訪れた、東山魁夷画伯

東山魁夷 青の風景

東山 魁夷/求龍堂

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深く静かな山間に滝の音だけが響いてくる「夕静寂」。厳とした樹々の奥から登る月の光に照らされ浮き上がる儚な桜、巡り合う一瞬を描いた「宵桜」この世のいのちの充足を見る画伯。「春映」実存する月や樹々と水面に映る月や樹々の描写がゆらぎのなかにピンと張った透明感が心を鎮めてくれる。「白馬の森」画伯の問いに答えるならば白馬に私は女性的な優しさと凛とした崇高なものを感じた。目に映る風景、画伯の心に映る風景、夢の中で見た忘れられない風景。1948~1999(絶筆)を心ゆくまで堪能。表紙は1999年絶筆「夕星」読み友さんの「――ふと美しいもので心を満たしたくなる。」という言葉に導かれ私の大好きな色「青い色」の作品集を選んだ。群青・緑青の鮮やかな色は孔雀石を粉末にした岩絵具を使われ「唐招提寺障壁画」には少し焼いたものを使用しているとのこと事を知りました。画伯の作品は観てはいたが、書き添えられたような言葉を読むのは初めてでした。詩のように美しいと感じる文章にも美を追求された画伯の世界観を感じられた。

大好きな桜が描かれた作品があったことも嬉しかったです♪ (2018.2.18)




東京富士美術館で開催されていた東山魁夷展へ行かれたとの
読友さんのつぶやきを拝見して


観に行きた~い!気持ち爆発なんだけど…ちと…遠くて…残念です。
そんな思いで検索してたら画伯の作品を観に行けそうなところがありました。
まずは、ここから行ってみたいと思います。と、コメント(3/4)



3/7、東山魁夷の作品を、鑑賞してきました ♪

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あー、もっと引いて撮ればよかったナと
画伯の代表作「道」を表現していたのに…


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もちろん、中は撮影禁止です!
記憶のあるうちに、備忘録 ( ´艸`)

この色の文字は、絵に添えられた言葉の中から抜粋し書き留めたものです。
ちっこいきちゃない字の走り書きメモ
解読不明のものもあり・・・

この色の文字は、絵と対面した、わたしの感想です ^^;
絵は、「東山魁夷 (絵の題名)」検索すると
大部分のものは見えると思います。(感謝)


2017年度 第4期テーマ作品展 No.52
展魁夷さんの絵のひみつ②
「呼応する季節の美」
魁夷の描く風景画は、常に自然と一体であり
春夏秋冬の季節の移ろいとともにあります。
「春愁」「秋思」「冬映」など、季節や色彩が対になる対比的な作品から
その際立つ美しさに迫ります。

一階展示室・私の鑑賞順

1、曙(あけぼの)
桜がほのかに匂い出て朝の目覚めを告げている
その場に居る 生命の息吹
離れてみると桜が浮かび上がってくる

2、秋彩(しゅうさい)
ゆったりとした時間の中に、その瞬間に彩られた色彩に目を見張った

3、京の春(きょうのはる)
遠い昔から日本人の美のこころの基盤、支えであり、あらわれであった。
いまその多くが失われようとしている

4、京の秋(きょうのあき)
いったい生きるということは何だろうか。無常こそ生のあかしであると私は見た

5、春静(はるしずか)
一本の桜の木が春の日の静けさに白く匂っていた
金色の空と稜線、山と桜の花、境界が際立っているが
一枚の絵の中でそれぞれの美が一体化している

6、奥山路(おくやまじ)
幾段階の微妙な色彩

7、行く春(ゆくはる)
平家物語「衹王」 仏はむかしは凡夫
桜の花びらが散る、正しく春が行かんとしているのを流れの中にも見える

8、行く秋(ゆくあき)
私が見出したのは○○で華麗な自然の生命の燃焼であった


9、若葉の径(わかばのみち)
山の呼吸と私の鼓動がひとつになって響き合うのを感じる

10、秋径(しゅうけい)
秋の林を歩く ここにある爽やかな安らい

11、花明り(はなあかり)
その場に私自身がが居合わせているということ
月の明かりに照らされ妖しくも匂い立つような神秘

12、冬華(とうか)
その中にこもる作者の心の強さにある 冬のきびしさ
凍てつくような白さ、月明かりに照らされ浮かび上がる

13、春映(しゅんえい)
湖畔の陽だまりを鳥の声を聞きながら歩くのが気持ちよかった

14、冬映(とうえい)
梢や幹が現われ心が表れる
覆うものが全て無くなったときに現れるもの

15、春愁(しゅんしゅう)
地上での短い存在の間にめぐり合った喜び 無意識のうちに感じられる
生の喜び

16、秋思(しゅうし)
遠い昔のときを偲ぶ
秋には紫が佇んでいる

17、秋燿(しゅうよう)
なんという明るさだろう生命の光が漲っている冬はそう遠くはないのに
山全体のなかの樹々の表情を飽きずに観ていた

18、聖夜(せいや)
しかし、森の樹木にとって冬は終末ではなく
再生の春を待つ間の忍耐のひとときであることをその時に思った
言葉なくただ祈るように見守る




「風景を語る、絵と言葉」
「風景開眼」「ひとすじの道」など魁夷揮毫の書や、絵に添った魁夷の言葉を紹介し、作品とともに展示します。製作中の苦楽、人生の哀歓から紡ぎ出された言葉の一つ一つを手掛かりにして、魁夷の心の風景に近づいて下さい。

二階展示室・私の鑑賞順

1、古き町にて「二つの月」
月が空と水の上にあった 冴えているが穏やかな光であった

2、古き町にて「エーゲスコーフ」

3、書『自然は心の鏡』
心を鏡のようにして見ておくんだ

4、緑溪(りょっけい)
左右、立ち位置を変えてみると
見えなかったものが見えたり
見えていたものが消えたように見えた。
不思議な魅力

5、書『風景開眼』
その文字に、実直さと美とを感じた

6、残照(ざんしょう)
喜びと悲しみと…
魁夷画伯の転機となった絵
遥かに見える山の色合いに心が開けた思いを感じた

7、たにま
萌え出てくる私自身の喜び
やわらかな雪、やわらかな雪解け水の流れ

8、松庭(しょうてい)142.7×182.5
この逞しい松の生命力溢れた姿に接し勇気づけられた

9、書『山雲涛聲』
宇宙の根源的なものの動きにより生命の根源的な導きによってではないでしょうか
その導きによって生かされ動かされ歩まされているのではないでしょうか

10、山雲(さんうん)
幽玄な景観に私は思わず息を呑んだ
この絵の前にどれだけ居たことか…
静寂の中に山の息づかいが聞こえてきそうな

11、濤声(とうせい)
波頭 たゆたう エメラルドグリーン あたたかさ

12、夕凪(ゆうなぎ)[朝涼](ちょうりょう)
「夕凪」に白馬を一頭加筆、「朝涼」へ題名を変えた
白馬を一頭加筆したことで元からにあった馬たちが残像のように見えた

13、道(みち)
空を少し明るくし、道の先を少し曲がり消え入るように加筆すると
過去と未来 絶望と希望 果てと始まりへと変化
「道」という作品を描いたことは、私にとって大きな意義を持つものであった。
過去への郷愁に牽かれながらも、未来へと歩み出そうとした心の状態、
これから歩もうとする道として描いたところに、
生への意志といったものが感じられる(中略)
もっとも、私の歩みには、
いつも郷愁の影が尾を曳いてはいるが、
この作品には、絵画的造形型への意欲というものがあらわれてきている。
『東山魁夷 ART BOX 美の眼差し』より

14、書『ひとすじの道』
私の心に在った。
やわらかい、優しい書でした。

15、吉野の春(よしののはる)
山腹に映える桜が美しい、作られたものではなく自然の美

16、夕静寂(ゆうせいじゃく)
渓谷の深さが伝わってくる、滝の生命の光が見える





すべてを失ったと感じたとき
初めて清澄な眼と純真な心で自然に向かい
自然と自己との深い一体感を体験した。
天地のあらゆる存在は大きな力に抱かれて
この瞬間自分と同じ運命にあることを実感する。
この大宇宙に遍在する
人間を越えた大きな力の存在を実感するのである。
『東山魁夷 風景遍歴 1 The masterpieces of Kaii Higasiyama』より


美術館を訪れ、実際に目にした作品
添えられた言葉の数々
すみ夫人が語る、東山魁夷の実像

絵に惹かれ、求め、新たな扉を開くたびに
もっともっと強く惹かれていく




「白馬の森」
心の奥にある森は 誰も窺い知ることは出来ない
柔らかく透ける透明感
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今回の購入品
「白馬の森」の絵のチケットケース
唐招提寺全障壁画 東山魁夷小画集


年四回のテーマ作品展 と 年二回の特別展
2017年度展覧会は今回ので終了です。

四月から始まる2018年展覧会
出来るだけ訪れたいと思います。
心の糧に


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カフェからの見える風景
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カフェにて
心も体も眼も満足!




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ドングリがたくさん落ちていたよ ♬*゜
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オリーブの木
なんとも言えないこの容姿に♪
カシャカシャ


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天高く舞う鷹の姿は
点のようにしか見えないけど
私の心には優雅に舞う姿が残っています♬*゜







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「道」(* ´艸`)クスクス
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好天にに恵まれ 気持ちよかったです
(*˘︶˘*).:*

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超!方向音痴のわたし
次回は迷わずに来れると思います(^^♪



鑑賞後日、余韻に浸りながら手に取った本
ただ、ただ、ただ、美しい

東山魁夷 (第1巻)(第2巻)

東山 魁夷/講談社

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風景遍歴 1・2

唐招提寺全障壁画 (新潮文庫―東山魁夷小画集)

東山 魁夷/新潮社

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東山魁夷ART BOX 美の眼差し (ARTBOX)

野地 耕一郎/講談社

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暗黒と苦悩を持つ者は、魂の浄福と平安を祈り希う者である。私の作品にあらわれる静謐、素純は、むしろそれを持たぬ故に希望する、切実な祈りとも云える。(『巨匠の眼―川端康成と東山魁夷』より)



✿✿✿

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by sakura8sakura | 2018-03-09 15:38 | 芸術
はらぺこあおむし



姪っ子のこどもが大好きな、『はらぺこあおむし』
手をふり 足ふり 首ふり 歌ってくれたのを思い出しました!



あ、おむし~ ♪

そ~し~て~ げ、つよ~び げ、つよ~び 

そ、れで~も お、なっか~は~ お、なっか~はぺ~こ、ぺこ~ ♪


チョ、コッレート、ケーキと ア、イスックリーム ピ、クルス チーズっと サ~ラーミっ ペッロペロ、キャンディと さ、くらんぼパイっ!  ソーセージ カップケ~キ それから ス、イカ~ で、す~て~ ♪

お、なかが い、たくて なきました~~

こんなに お~おきく ふとっちょに~ ♪


めっちゃくっちゃ かわいくって!
何度も聞いていたいって ^^



順序がぎゃくになりましたが・・・

なんで、急にこんなことを思い出したかというと

たまたま聞いたラジオ
小川洋子さんと藤丸由華さんの Panasonic Melodious Library
未来に残したい文学遺産を紹介する番組です。
春は、生きものたちも 活動を始める季節なので選んでみました、ということです。

今回は『はらぺこあおむし』だったわけです(o^^o)

小川洋子さんの解説を興味津々! 聞きました。

そこで、実際に手にとって見なきゃ!って、図書館でお借りしてきました!!


はらぺこあおむし (偕成社・ボードブック)

エリック カール/偕成社

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ラジコのタイムフリーで聞きながら一緒にページを捲り見ていきます。

小川視点といいましょうかw

 まず、表紙の絵を見ていきましょう。 
 しかし、よく見ると、顔がけっこう怖いですね^^;って。
 目が黄色で中が緑という凄い色彩ですね
 こちらをキッと見つめている。
 体の色も緑一色ではなく、こうなにかニュアンスがある
 表面に短い毛がいっぱい生えている。
 Uの字が反対にになったように曲がっているのがいいですね。
 いかにも、毛虫がピコピコと歩いているという絵です。

 裏表紙は
 大きな葉っぱをそのあおむしが歩いている。
 太陽の色がとってもあったかいです。
 太陽をよく見ると、ちゃんと目鼻がついていて
 あおむし君を見守っているなぁ、という絵です。
 そして、ちっちゃな穴があいています。
 この穴があいているというのが、この本のポイントなんです。
 
 表紙を開いて、ページの絵をひとつひとつ観察していきますw
 カラフルな水玉が飛び出してきます。
 見ているだけで心が弾んでくるような楽しい雰囲気です。
 この水玉が何かを表しているんじゃないんですけど
 この絵本の世界にダイブして行きたくなるようなとてもキレイな1ページ目です。

 群青色の空に、大きなお月様、堂々とした立派な木に大きな緑の葉っぱ。
 その上にくっついている白い卵が幻想的に光っているように見える、絵の力ですね。
 お月様の表情がとっても慈愛に満ちている。
 このページだけで、この卵、この生きものがとっても愛されているなぁっていうのが伝わってきます。

 2ページ目
 夜が明けまして、大きな太陽が出てきます。
 太陽の巨大さとあおむしの小ささ、じつは、あおむしって本当にか弱いちいさな生きものでしかない。
 このコントラストがとても素敵なんです。
 こんな小さなあおむしでもちゃんと生きている、生命力を感じる、だからこそ、おなかも減るんです。

 月曜日から金曜日へとだんだん食べる量が増えていく
 あおむし君が食べたあとが本当にページに穴が空いていて次の果物に穴が空いている。
 この仕組みが絶妙。 小さなこどもなら、この絵本の中にいろんな発見があると思います。

 土曜日、子どもが喜びそうな物が次々と登場してきます。
 あおむしが食べないほうがいいんじゃないかと思うような物がね。
 1日で食べておなかが痛くて泣いている顔がまた、可愛いんですね。
 ちょっとふっとて、ぽっちゃりとした感じに成長しています。

 日曜日、緑の葉っぱに戻って葉っぱを食べていよいよ栄養を蓄えて蛹になる。

 ラストのページのチョウチョの色合いが素晴らしい。
 このようなチョウチョは本当はいないのだろうけど、このページの中では間違いなくこのチョウチョがここに生きている。
 あおむしのときの名残りをちゃんと残している。
  
  
 卵でうまれ 
 この世に誕生し 
 美味しいものをたくさん食べて 
 大人になる前に不思議な状態になる、生命の塊のようなもの 
 眠ったように全然動かない、地味な色の蛹になって
 華やかに生れ変わり、ちょうちょになります。
 この羽を持っていると、どこへでも飛んでいける
 
 これは、あおむしの成長記録。
 小さな生命がどんどん成長するさまを月と太陽が見守っている、けっして独りぼっちじゃない。
 広大な自然の摂理を描いている。
 でも、決してそんな大げさなそぶりを見せずに、とっても単純な形で可愛らしく描かれている。
 根源的であるということと、単純的であることを見事に両立している。


いつまで聞けるかはわからないので、備忘記録として、絵本の部分のみ ゆる~く文字にしておきました。







図書館の蔵書検索をしたとき、10中8件が『はらぺこあおむし』の名前が並びました。
有名な本だからかな?なんて思っただけでそれほど意識もせず図書館へ
絵本スペースで探すも見つからない!
司書さんにお伺いして探してもらい、「ハイ!」と手渡された本は小さくてびっくり。
子どもが幼稚園に通っていたときに見ていた絵本とは違っていて…

お借りした本は、ボードブックといって、しっかりしたボードのようなページの本です。
小さな子がページを捲りやすいように、乱暴に扱っても破れないように厚みがあり、ブックスタートにはもってこいの絵本ですね。
何度もページを捲り小さなあおむし君を見ていると、一生懸命なんだなぁ!
穴の数だけたくさん食べて、蓄えた力強い生命で生きてる。
ときには失敗することもあるけど、その経験をいかして進む君の姿は逞しかったよ。

大型本、紙芝居、ポップアップ、CDとセット、フリップフラップえほん、英語で読めるもの、英語版、いろんな形態があることを知りました。装幀をシルバーに変えた日本語版刊行40周年記念限定版もあって、この本がいかに日本の子どもたち(親も)に愛されているのかがわかりました。

手渡されなければ手に取ることはなかったかもしれません。
司書さん、この本との出逢いをありがとう!




最後は、この本にピッタリの曲をと!流れた
Carpenters - The Rainbow Connection ♪



おもちゃの?ピアノの音がなんとも愛らしいですね ♪
虹の架け橋 レインボーコネクション↗ 
軽やかで楽しそうですね。




✿✿✿

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by sakura8sakura | 2018-03-04 21:17 | 絵本
ジブリに学ぶ 鈴木敏夫

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出典元 https://matome.naver.jp/odai/2139497431465074201




人生は単なる空騒ぎ ‐言葉の魔法‐

鈴木 敏夫/KADOKAWA

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宮崎駿は絵を描き、ぼくは字を書く(帯より)

これは、話ながらお互いがしていること。
その時の筆記用具はボールペンなどではなく筆ペンらしい。
「書」をかく
映画のロゴも手がけていることを知った。
(以上、ラジオからの聞きかじりです)


この本を見つけた (*^m^*) ムフッ
表紙といい、タイトルといい わたし好み ♪

帯には、手書きの「書」から紐解く 鈴木敏夫の「言葉」と、あった。

ジブリ作品から学ぼうと思った 第一弾にピッタリ!

感想はっ! 読んでよかった~!! 

書いてる言葉は、ほとんど鈴木敏夫自身の中から出てきたもの
その鈴木敏夫を築いてきた歴史のなかで影響を受けたものが何なのか?を見せてくれました。



企業から依頼されてコピーをつくったものも多数。
書く文字に思いを込める。
言葉(文字)の不思議な力・イメージが湧く。

「生死一如」という言葉を見た瞬間、ポイントは「死」だと思った。
悩んだ末に、左下の止めを本来よりかなり下に置いてみました。



わたしも言葉に敏感でありたい!「書」「文字」をみて一瞬でひらめくものを感じたい!
そして、自分の言葉で伝えたい!!


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これは常日頃、自分が考えていることをそのまま書いたものだが、元を辿れば、ギリシャ時代の哲学者がすでに言っていることで、なにかの本で読んでいたんだろうと、言う。

鈴木敏夫氏は、読んだ本の中で心に残った言葉を書き出し、声に出して読む。
自分の体験の中で血肉とし、自分の言葉にしている。

この本に書かれている「言葉」はそのように生まれて来たものなのだ。
だから、原文そのままではない。

この本は、こうしたエピソードとそれを書した作品集ともいえるかな。

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「生きる」というテーマ
哲学というものをわかりやすく言えば、「生きる」という言葉になると思います。
人間が生きるというのはどういうことなのか。
これから我々はどう生きればいいのか――多くの人が悩みを抱える時代、哲学や心の問題を描く映画が求められたし、ジブリもそれをテーマにした映画を作ってきました。

4歳と14歳で、生きようと思った。(火垂るの墓)
生きろ。(もののけ姫)
「生きる力」を呼び醒ませ!(千と千尋の神隠し)
父さんさえいなければ、生きられると思った(ゲド戦記)
生まれてきてよかった。(崖の上のポニョ)
生きねば(風立ちぬ)

ジブリ映画に魅せられるのはこういうことだったのだ。
ジブリから学ぼうとしたのは間違っていなかったみたいデス。



宮崎駿監督が気に入ってくれて
『崖の上のポニョ』の制作中
机の前にこのコピーが貼ってありました
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宮崎駿は絵を描き、ぼくは字を書く

ぼくの中には、どこかでずっとひとつのことに支配されているいる感じがあります。

宮崎駿。本当に自由自在、どんどん変わっていく人です。
見ていると、どうも彼は言葉で考えを組み立てていない。
人やものを観察し、具体的な絵に描くことで表現する。
だから、自分の作った言葉に支配されることもない。

ただ、彼のやっていることを世間の人に理解してもらうためには、言葉に置き換えることも必要です。
ぼくがやってきたのは、言葉を使って、宮崎駿と観客の間に橋を架ける作業だったのかもしれません。


以前読んだ養老先生と宮崎駿監督の本を思い出した。
宮崎駿監督の描く世界観に惹かれ、養老先生の巧みな言葉に惹かれた、わたし。
イメージ先行型の(言葉に出来ない)わたし自身の課題である、言葉にすることの参考になったものだ。


感動するシーンにどれだけ出合えるか?
どんなイメージが自分の中に残っているのか?
書きとめることを実践しよう。

わたし自身の課題である、自分の思いを言葉にすることが出来るようになるために。



鈴木敏夫氏は気づいた。
ぼくが好んで読んできた小説のひとつの軸になっていたのがその戯作調の文体だったんです。

『火垂るの墓』の著者、野坂昭如の文体に惹かれたそうだ。
なかなか句点を打たずに、独特なリズムで延々と文章を連ねていく、"饒舌体"
そこで、野坂昭如の著書を片っ端から読み、ひとつの随筆にそのルーツを発見する。
「自分の文体は織田作之助の影響を受けている」
そして、織田作之助を読んでみる。
じゃあ、織田作はなんの影響を受けているのか?、と。
それは、江戸時代の浮き世草紙、井原西鶴だった。

江戸後期には、"戯作"が大変な人気になる。
そうやって形づくられた戯作調の文体が、昭和まで連綿と続いてきて野坂さんにつながっていた――。


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大衆小説の形をとりながら、淡々と人の生き死にを描いていて、根底には深い無常観がある。『方丈記』に惹かれるも、それが理由かもしれません。

また、ここに辿り着いた。。。



=詩の言葉に魅入られて=

さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬 名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態 生はいとしき蜃気楼と
(茨木のり子「さくら」)

茨木のり子さんが、いろんな詩を紹介して解説した『詩のこころを読む』は愛読書のひとつで、子ども向けに書かれたものだが、大人にとっても勉強になる本です。と これはφ(..)メモメモですね。読んでみたいナ


『ゲド戦記』の挿入歌『テルーの唄』は、萩原朔太郎の「こころ」 の詩がヒントになっているのだそうだ。
ゲドとアレン、ふたりの旅がまさにこの詩のように思い浮かび、くちずさんで宮崎吾朗監督に聞かせたそうな。
そうして吾朗監督が作詞したんですって♪




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by sakura8sakura | 2018-03-03 19:10 | ジブリに学ぶ
2018年2月の読書

読んだ本の数:12
読んだページ数:2554


アンをめぐる人々―赤毛のアン・シリーズ〈8〉 (新潮文庫)
数奇な運命を辿る十五の人間愛の物語、アンが生きた時代背景が見えてくる。自分の心を偽る小さな棘が刺さったような痛みから、胸の奥を鋭利な刃で突き刺されるような痛みまで、苦しみを耐え耐え抜き、赦し赦されたのちに訪れるしあわせが描かれていると思った。一般的に世間から見て感じ取れるしあわせから、当人のみが感じられる究極的なしあわせ。恋人家族・・・様々な愛のかたち。言葉で説明すると陳腐だなぁ…(-_-;) 「夢の子供」「没我の精神」「平原の美女タニス」は読んでいて苦しくなるほど内面に迫ってきました。ホッと安楽したのは「偶然の一致」「父の娘」「失敗した男」 格言を残したのは「へスターの幽霊」神のお作りになった宇宙では、愛のほかはみな、とるに足りないものだということを、わたしは学びました。わたしのいるところでは誇りもなければ、間違った理想もありません。
✿アンとダイアナが出てくる「茶色の手帳」愛は人をたいそう謙遜にし愛する者のためになにもかもしたくなるものだ。
読了日:02月04日 著者:ルーシー・モード モンゴメリ



わたしたちのたねまき: たねをめぐるいのちたちのおはなし
道端や川べりの植物たちを見たとき、この絵と言葉が思い浮かぶことだろう。あなたたちは何処からどうやって旅してきたの?と。「わたしたちの」に込められる思いは畑に種を植える母子二人の絵のページを捲ると物語られていく。生きているということ自体が自然の中で活かし生かしあっている。そして、めぐり繋がれていく生命。そっか~太陽も風や雨も…なるほど!そうだよね!って妙に嬉しくなった。普段目にしない(意識にもない)けど確かに営まれている自然を優しいタッチの絵とリズミカルな音で伝えてくれる。あとがきに書かれた梨木さんのまなざしと大きな懐にまたもや感動する。「お日さまの光を浴びて、大きく息をして、この、奇跡的にあたえられた任務を楽しみましょう。」(^-^)/ハイ!
読了日:02月04日 著者:キャスリン・O. ガルブレイス



小さなピスケのはじめてのたび (えほんはともだち)
ジブリのアニメーターだった二木真希子さんが描いた絵本手元に届いた本の絵を見て心が弾んだ!絵がとても暖かい雰囲気で、どの絵も詳細に描き込まれていて見てるだけで楽しくなる。家を背景にした旅立ちの場面は、主人公の小動物の小ささがとてもよくわかる!もちろん文章にした言葉が書いてあるけど、もし、なくてもしぐさや表情で十分伝わってくる。お父さんが教えてくれたことを胸に旅立つピスケのワクワクした心や、ドキドキや不安。これまでに、覚えてきただろうことを駆使しながら自分の暮らす場所を見つけに旅を続けていく。その様は読んでる私の心をわしづかみにしていく。もう、ピスケになってしまう。わたし(^^ゞ今日は立春、昔でいう元服にあたる。なんと、ぴったりなお話しなんだろう……
読了日:02月04日 著者:二木 真希子



小さなピスケのはじめてのともだち (えほんはともだち)
暮らしはじめたピスケ、あれから何ヶ月が過ぎていた。ひとりで暮らすって大変なんだよね!う~んよく頑張ってるよ!カッツさんのお店…カッツおじさんも含めてあたたかくて素敵だ~隅々まで眺めてみる♪ある夜とつぜん落ちてきたおともだち。ピスケは助けてあげる、どんな災難がおきても。きっとピスケのお父さんやお母さんもそうやっていたのだろう。おなかにお薬をぬるピスケのなんとかわいいこと♪あの素敵なかざりガラスを手に入れるために、それはそれは一生懸命にがんばった!雨の中…手伝ってあげた。頑張ってとって、頑張ってつくった干した実…もうピスケに感情移入!!でもね、ピスケは気づいたんだ。「かざりガラスが なくたって、なにが いけないんだろう……。」ともだちが側にいるって、それだけで嬉しいよね。愛するビスケへエールをおくる♪ 
二木真希子さんの絵とピスケが大好きです(o^^o)
読了日:02月04日 著者:二木 真希子



呼んでみただけ
駆け足で過ぎて行く子育て時代。ママのつくったお話が大好きで、いつもねだっていた子がいつの間にか自分でお話を考えたいと思うようになってた。ちいさな息子の成長の瞬間(とき)が物語と一緒にママの胸の奥底に残っていくんだろうな…きっと、遊太くんの心にもね…なんかいいなぁ…って読み終えてちょっぴり羨ましくもあった。いっとう好きだったのは「へそまがりの魔女」お話もそのあとの素敵な瞬間(とき)もね。大人のわたしでも深いなぁ…って思ったのは「大地のえくぼ」遊太君の本棚にずーっと置いていて欲しいなママのそのノート.:*♡

共読、嬉しいです(*^^*) 遊太君…お話が進むにつれ?成長していくのが嬉しいような?さびしいような?(笑)。「大地のえくぼ」は、深い話だよね…?(チラッと?星新一さんの作品の雰囲気?と思ったり…?)。「へそまがりの魔女」は、そうくるのか!…と。こんな時間があったこと…フッと思い返すのも?たまにはいいよね(*´艸`*)
そうだね、読んでて、これってママへの本だよねだよね、こんな時間を一緒に過ごせたら素敵だよねって教えてくれる。子どもはもう大きくなってしまったから無理だから…( ̄∇ ̄) もし、お孫ちゃんができればそんな時間をつくりたいなって思ってます。 これからの楽しみの一つですね。読めてよかったです。ありがとう!
読了日:02月08日 著者:安東 みきえ



物語ること、生きること
【再読】人が口から口へと伝えてきたお話「口承伝承」。お婆ちゃんが菜穂子ちゃんに語るお話もそう、その話を聞きながら次はどうなっていくのかをワクワクしながら想像しその楽しさを知ったのだ。お婆ちゃんの話すコツは話ながら菜穂子ちゃんの様子を見ながらちょこっと話を創作する。作家上橋菜穂子をつくった原点なのだろう。同じ戦争をロシア側とタタール側、両方から描いているバルトス・ヘップナー『コサック軍シベリアをゆく』と続編『急げ草原の王のもとへ』や、互いの壁を越える難しさをきちんと描いたうえで異なる文化や背景をもつ人間と人間が向き合ったときの関係をしっかりと見つめようとしたサトクリフ『第九軍団のワシ』との出合いもそうだろう。いま起こっていることをひとりひとりが境界線の上に立って自分のそして相手の立場両側から見てその先を想像力を働かせて見てみよう。そうすれば国家(群れ)では超えがたく思われる境界線も越えていける道があるんじゃない?という祈りにも似たもの。それは物語ることで多角的な視点を伝えることができるのだろう。

私は文庫で読みました。上橋さんの物語を読み解くキーワードの一つ、境界線上に立つという視点に私も強く共感しました。私たちの日常に置き換えて、境界線を超えていく道を少しでも実行できたらなぁと思いました(^ ^)
『明日はいずこの空の下』を図書館で手に取り読み始めたものの、この本を読んだ内容をあまり思い出せなくって今回再読したのです。境界線上に立った者同士が「衝突の場」でもなく「出会いの場」であり、剣ではなく灯火であってほしい。という願いの実現と視点とをわたしも日常に意識しておきたいと思います。共感のコメントありがとうございました。(^^)b
読了日:02月10日 著者:上橋 菜穂子,瀧 晴巳



明日は、いずこの空の下
靴ふきマットの上でもそもそしている自分の背中を、うりゃっ!って蹴っ飛ばして飛び出し世界各地で体験したこと「わたしは、いま、物語を生きている」を自らが語るエッセイ。いろんな国々で体験したことがかつて幼い頃から読んできた物語と重なり浮かび上がってくる。読んだだけでは見えなかった点と点が繋がる瞬間がありそれがまた自身の作品のなかで生きてくるんですね。引っ込み思案で怠け者だといっていたが飛び出してみたらお母様譲りの好奇心と行動力が発揮されていました!体当たりという言葉がピッタリのような旅、そこに住む人びととの暮らしのなかで発見したこと共感することが綴られています。「フロンティアの光」サトクリフの視点、ひとりひとりの人間同志なら越えられる隔たり。それが、集団になると、とたんに、どうしても越えられなぬ深い河になってしまうことについて書かれていたところに強く惹きつけられた。「多民族との共生とその豊かさと難しさ」に感銘をうけ群れとしての人の姿を描いた「獣の奏者」「守り人」シリーズに「願い」を込める。(獣の奏者が並ぶ本棚をそっと眺める)(^_^;)
【フロンティアは「辺境」でもなく「衝突の場」でもなく「出会いの場」であって欲しい。そこに道を浮かび上がらせるものは、剣ではなく灯火であってほしい。そういう、小さな、願いが】
読了日:02月10日 著者:上橋 菜穂子



虹の谷のアン―赤毛のアン・シリーズ〈9〉 (新潮文庫 モ 4-49)
原題はRAINBOW VALLEY。虹の谷はいつも集い互いに影響し合いながら成長していく彼らにとって無くてはならない大切な場所。牧師館の子ども達を中心に起こる問題事が繰り広げられる。炉辺荘の子ども達とアンと同じように孤児で不遇な運命を歩いてきたメアリーも加わり、子ども達は社会を知っていく。噂好きのおば様達の好奇の目は妄想の靄がかかり真実を見ることができない。大切なものを失いかけて初めて自分の心に気づく大人達。なんだかんだとメレディス牧師や子ども達を非難するのではなくスーザンのように実行するのが第一なのだ本当のことを知りたければ直接当事者に聞くのが一番正確で早道。父の名誉を守るために行動したフェイス、父の思いを知り行動したユナ。しっかりと自分の頭で考え自分の出来ることを精一杯やってた。知ってか知らずか…それは父の座右の銘を実行していたのだ。モンゴメリは、世間の評価や宗教的な教えを盲目的に信じることをよしとしていない、日常に起こる出来事を描くなかで自分の頭で考え行動することの重要さを伝えていると感じた。物語は丸くおさまりハッピーエンドなのだが……男の子たちの兵士への憧れ正義のために戦うことへ高揚する様子も描かれている。歴史を見ると世界は大戦へと向かっていくのだ…あのジェムとウォルターの姿を思うと暗い気持ちになる。
読了日:02月18日 著者:モンゴメリ



東山魁夷 青の風景
深く静かな山間に滝の音だけが響いてくる「夕静寂」。厳とした樹々の奥から登る月の光に照らされ浮び上がる儚な桜、巡り合う一瞬を描いた「宵桜」この世のいのちの充足を見る画伯。「春映」実存する月や樹々と水面に映る月や樹々の描写がゆらぎのなかにピンと張った透明感が心を鎮めてくれる。「白馬の森」画伯の問いに答えるならば白馬に私は女性的な優しさと凛とした崇高なものを感じた。目に映る風景、画伯の心に映る風景、夢の中で見た忘れられない風景。1948~1999(絶筆)を心ゆくまで堪能。表紙は1999年絶筆「夕星」読み友さんの「――ふと美しいもので心を満たしたくなる。」という言葉に導かれ私の大好きな色「青い色」の作品集を選んだ。群青・緑青の鮮やかな色は孔雀石を粉末にした岩絵具を使われ「唐招提寺障壁画」には少し焼いたものを使用しているとのこと事を知りました。画伯の作品は観てはいたが、書き添えられたような言葉を読むのは初めてでした。詩のように美しいと感じる文章にも美を追求された画伯の世界観を感じられた。大好きな桜が描かれた作品があったことも嬉しかったです♪

東山氏の青、優しい深さを感じます。私も「青」が一番好きですが、最近は他の色を仄かに帯びた白や銀にも惹かれるようになりました。いつか、一緒に鑑賞したいです( *´艸`)
大好きな色にもいろいろあってね(笑)しあわせを感じるベビーピンクとか元気になれるお日さま色とか…ね。青い色は子どもの頃から私が身に着けてしっくりくる色なんですよ。私を表す色でもあるかな? 自分の心に訴えてくる?色の持つイメージをさぐって見るのも楽しいですね(^^)b
読了日:02月18日 著者:東山 魁夷



変わらないために変わり続ける マンハッタンで見つけた科学と芸術
ニューヨークの街の光と匂いの記憶は体が覚えていた。25年ぶりに再び貧乏ポスドク時代を過ごしたこの地に戻ってきた福岡ハカセ。経済的にも時間的にも精神的にも余裕がもてた現在だから見えたこと出来たこと。ほぼ滞在記と同時進行だったようで原稿執筆がはかどらない苦をもその理由の考察したりハカセの視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚を刺激したこと、元来、好奇心探究心が旺盛だから見たい知りたいと目が輝いている姿が見えるようだ。かつて研究修行にポスドクとして一心に研究に明け暮れていたときを回想しながら、母校・研究・文学・食文化・自然・フェルメールなどについてテーマごとに紹介しそれにまつわるエピソードを巧みな話術で楽しませてくれます。週一で『週刊文春』連載されていたものなので一話が短く気軽に読めます。食文化差の理科的考察、ダイエットを気にしながらそれでも食べたいピザとダイエットコーラや炭水化物の話は説得力があり面白かった~ いや、もっといいお話がいっぱいありますよ(^^ゞ 最後はやっぱりフェルメール愛ね。https://www.youtube.com/watch?v=5af8tSFX-n4

直接のオファーでCMとは凄いですね。それから手作り顕微鏡開発者のレーウェン・フックとフェルメールとの間に、接点があったのでないかと仮説を立てた福岡先生の飽くなき好奇心には驚きです。勉強になります。(^-^)
そうなんですよね!変わらないために変わり続ける、それは点をたくさん見つける体験する(変わりつづける)ことそれが繋がるとき、始めの点が生きて変わらないことなんですね(o^^o) 動的平衡、福岡ハカセのお話です。。https://www.youtube.com/watch?v=oDQWs4YFk5o
とても意義深い動画を見せて頂きありがとうございました。先生の締めくくりの言葉を抜き出します。「私達は色んな点(ドット)を色んな所で見たり発見したりする。それが将来自分の興味や活動、キャリアとどういう風に結びついて行くか全く分からないけれども、やっぱり結びつく瞬間がある。それを運命とよんでもいいし、そういったドットが繋がる瞬間が発見やクリエイティブの瞬間で、それを信じるか信じられないかはとても大事はことです。」
福岡ハカセの言葉を文字に起こしてくださってありがとうございます!繋がる瞬間の発見ワクワクしますよね♪ 好奇心や探究心が湧いたときは、それにTryしていきたいですね(^^)b
つい見逃してしまった物事が、後になって自分の人生の方向を決める重要な鍵となるってあると思いますよね。それに気づく好奇心や探求心を忘れないでいたいですね(*^^*)
読了日:02月20日 著者:福岡 伸一



よあけ (世界傑作絵本シリーズ)
夜のしじま… 月あかり 生命の鼓動 ぼんやりと…ゆっくりと… 目が覚めていくように夜があけていく。静寂な蒼い世界がふぅっと呼吸する。あたたかな光につつまれる。いつもそこにあって気づかない大切なこと。そっと心の窓をあけて感じごらん…自然の営みのなかに生きていることを。✿そんな風に感じさせてくれました。私たちが生きているところは、こんなに素敵な奇蹟の星なのです。なんと言えばいいのだろう、この色合い… すきだなぁ「私の一番好きな青い本は『よあけ』です。」と教えてくれた読友さん。素敵な絵本に出逢えたこと感謝します。ありがとう.:*♡

私の言葉を拾ってくれてありがとう。この本を登録した時(正確には再読です)私の住む九州地方は豪雨災害に見舞われ、幸い私の地域の被害は最小限でしたが、自然のもたらす猛威を報道で目の当たりにした時期でした。この平和で波の一つも立たない変化する山と美しい水面に癒されたことか…。素敵なレビューありがとうございました!
かの豪雨災害…TV報道などで見聞きしていました。私も長雨が続き山崩れのため避難したこともあり、自然の猛威にさらされたとき人間のちっぽけさを感じます。ラストの絵は希望に満ち溢れていますね♪
素敵なレヴューに絵本を引っ張り出してきてしまいました❣私も最も好きな絵本の一冊です。シュルビッツが描く蒼く静寂な世界の中にすーっと溶け込んでいくような感覚に襲われ、白々と明けてゆく夜明けに言いようのない感動を感じます。絵のなかに溢れ出す想いが込められた絵本ですね。私は梨木さんの家守奇譚を読んでいた時、ふとこの絵本を思い浮かべてしまいましたよ♪。
大好きな絵本だったのですね♪ 何の変哲も無い日常を描いているのに何度もページをめくってしまう不思議な魅力があります。昨晩も机の上に置いてあるこの本の表紙に目がとまるたび手に取り開いていました。図書館でお借りした本なんですけど傍に置いておきたくて発注しました(^^ゞ レビューを聞かせてくれてありがとうございました(o^^o)
共読が増えて嬉しいです。大好きな本…。シンプルだけど、訴えてくるものが大きいよね? 地球の静かな営みと人の営み…。眺めていると?気持ちがスッーと穏やかになってゆく…。多分?色やアングルの巧さもあるのだろうけど、みんなが共感するテーマ…凪いだ風景に心を重ねるんだと思います。シュルヴィッツの「ゆうぐれ」もタッチが異なる作風だけど、興味あれば?手に取ってみてね。オレンジのあたたかさを感じられると思います♪ 
大好きな絵本なんですね~ この絵に魅了されるのはなんだろう…と、また手の取り眺めていました。平穏と水墨画のようなにじみ感、線、形、色、空間……すべてに曖昧さを感じるからなのかなぁ…などとまた… (*˘︶˘*).:*♡
読了日:02月21日 著者:ユリー・シュルヴィッツ



あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)
"あなた"の歩む人生にどんな結末が待っているのかを知っていても…。「こどもはつくりたいかい?」お父さんの言葉が静かに響いてくる。時間軸が定まらないから少々こんがらがるけど、エイリアンとの対話と言語学者バンクス博士の私的な出来事の二つのストーリーが交互巧みに語られることで双方の示す意味が(私なりに)わかってくる。その絶妙さに感嘆した。ボディーランゲージによる意思疎通など互いが忖度し合いながら言語の共通認識を深めていく。ヘプタポッドの言語・語順の思考・三世の書、変わりゆくもの(消えてしまうもの)変わらないもの(残るもの)。終わり始まり、矛盾しているようだが「絶望は自由・希望は不自由」ともいえるかな。時空を超えて残るものは共に生きた思い出だけなのだろう。ならば、いまを大切に生きねば。表題作に込められたメッセージの欠片が他の篇にも煌めいている。どのお話もう~んと唸るほど深かった。
読了日:02月28日 著者:テッド・チャン


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秋に植えたクロッカス! 白色だったんだぁ♪


うわぁ~ めっちゃご無沙汰してたんですね!

一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。。。はやっ!

今月読んだ本は12冊
まとめてスクロールしながら、ん?…
あっちゃ… 伝記を読むの忘れてる!
伝記(人について)の本を読んでいない感じしなかったんだけどな……

上橋菜穂子さん、福岡伸一ハカセ、お二人の本を読んだことでお許しくださいませ!(^^ゞ

今月は、読書はもちろんですが、読友さんとのコメント欄で会話をすることが出来たことが嬉しかったです♪


赤毛のアンシリーズ8・9巻を読み終え、アン一家がもはや身内のような感覚で見守っています(^▽^)
三月で読み終える予定です。残り1巻となりどんな展開が描かれているのか楽しみですね♪
読み切ることができるかなぁ…と、長編を読むことに躊躇していたこともあったけど
急ぐ必要もないのだから、他の読みたい本も読みながら少しずつ読み進めていけばいいんだってこと経験できました。
長丁場、同じ時期に一緒に読んでいる読友さんがいることも励みになりました!ありがとう( ^o^)ノ

ひょんな出合いで一目惚れした本。
読友さんのレビューにあった言葉に導かれるようにチョイスした本。
読めばきっと得るものがあるとわかっていながら、なぜだか、なかなか手をつけられなかった本。
読友さんのチョイスした本に便乗?っていうか、読んでみたいなって思った自分のその時の心を素直に受け止めた本。
そのおかげで、次に読む本が目の前に現れた本。


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混合球で植えたから… なんの花が咲くんでしょ?



二月末に読んだ、表題作『あなたの人生の物語』

プロットが素晴らしい、テッド・チャンさんの頭の中を覗いてみたいと思うほど。
なんだぁ? この繋がりは! 巧みで絶妙! 
こういうことか!って納得出来たときのなんとも言えない、おおおおおおっ!て感じw
読んだ方それぞれ思うところや受け取り方も違う事もあるだろうけど、いま現在のわたしが感動したことが、いまのわたしに開かれたファンタジーなんだと思っています。
読メのレビューに書いた部分を少し原文を交えて捕捉しておきます。


ルッキンググラスは合衆国内に九個、全世界に112個。
エイリアン(ヘプタボット)は何の為にやって来たのでしょうか?
それらは、「見るため」「観察するため」と答えた。

ヘプタポッドの(話す)意味を示す、言葉の法則をバラバラにして全て包括し円環に描く表義文字。(ややこしいですね^^;)
エイリアンの装置のひとつ、姿見(ルッキンググラス)

こちらからアクションを起こしたことを、エイリアンが(彼らがそう感じた)同じようにして見せる。
概念のすり合わせといえばいいのだろうか。

お互いが協力し合う思いで立ち向かえば、理解不能と思えるようなエイリアンとだって意思疎通することが出来るんだよ、とテッド・チャンがこの物語に描いている事の一つだと思った。




〈ヘプタポッドB〉という書記体系を学習していくうちに、言語学者バンクス博士はヘプタポッドたちのようなものの考え方をするように変わっていくようになった。


自分の思考が内なる声で表されるのに代わって、心の目に表義文字が窓ガラスに氷結がひろがるように生えのびていくのを見るとき、白昼から夢見(トランス)めいた状態に陥ることがあった。
さらに堪能になるにつれ、意味図示文字の構図は、複雑な概念までも一挙に明示する、完全に形成された状態で現れてくるようになった。といっても、結果的に思考過程が速くなったというわけではない。心は疾駆するのではなく、表義文字群の基層をなす相称生の上に均衡を保って漂っている。表義文字群が言語をこえたなにかに見えてくる。それは曼荼羅に似ていた。気がつくと、瞑想状態にあって、前提と結論が交換可能なやりかたで黙考している。各命題の関連づけに固有の方向性はなく、特定のルートをたどる。"思考の道"もない。推論という営為における全要素は等しなみに力強く、すべてが同じ優位を占めていた。(P244)


 凄いですよね、この言葉?文字?図?の意味すること。
 円環だから始めも終わりも無い、語順による思考の順立ても無い。
 なんの脈略もなく心に浮かぶ。

 ここの描き方がまた秀逸なんです。
 この"なんの脈略もなく心に浮かぶ"ということを示すように、バンクス博士の私的な出来事(娘との会話)に重ねているんです。

あなたの一四歳のときのことが心に浮かぶ。(P241)

娘は「ママ、両方ともが勝つ場合っていうの、なんと呼ぶの?」と訊く。
ママ:「それ、政府が交渉ごとによくつかう、双方満足の解決(ウィン・ウィン・シチュエーション)というやつのこと?」
娘:「数字の言葉で、それを表す術語があるの。パパがここにいたころ、よく株式相場のことを話してたでしょ?そういうときにパパが使っていた言葉」(中略)ママが思い出せないので、パパに訊いて欲しいと頼む娘、だけどママはそうしない。
あなたはぷりぷりして。自分の寝室へ帰っていくでしょう。(P242)




 場面は変わって言語学者の立場で話しているときの会話に出てくるのです。
「ノンゼロサムゲームだという意味か?」疑い深い顔をつくって、ゲーリーがいった。
「おっとどっこい」(P246)
 ↑おもしろいですね、この言葉が次の場面へのつなぎになってるんですね。

 そのあとすぐにこの場面が変わります。
ママ:「ノンゼロサムゲーム」
「なんて?」あなたはUターンして、自分の寝室からひきかえしてくるでしょう。
「それよ!」その語をノートに書きつけながら、あなたは言う。
「ありがとう、ママ!」
「そのうち思い出すだろうとは思ってたんだけど」とわたしは言う。
「なかにはわすれちゃったこともあるにちがいないけど、なにしろあなたのおとうさんとはあれだけ長い年月いっしょに暮らしたんだから」(P246)


 おもしろいでしょ!
 こんなふうに、強調したいことや物理なんかの難しい話を、ママとしての立場のストーリーでわかりやすくしている。
 おまけに、文章もちょっとおかしいでしょ!
 帰って行くでしょう。
 ひきかえしてくるでしょう。
 予測、コレって未来形でしょ。

 そしてもう一つ、わすれちゃったこともあるにちがいないけど、一緒に暮らしたときのことは思い出すのよね。
 はじめのほうだったけど、こんなことも書いてあるの。

「あなたが生を受けた家も、あなたが育った家も、どちらの家も知らないひとたちのものになってしまうの」(趣旨)



 こんなカラクリがあちらこちらにあって、言語学者バンクス博士とエイリアン関係のストーリーとママとしての私的な出来事のストーリー、二つのストーリーが交互巧みに語られることで双方の示す意味が(私なりに)わかってくるとゾクゾクします(笑)


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レンズの丸い淵が、窓から覗いてみてるようでイイ感じ♪



ペプタポッドの表義文字を描くには、目的を満たす最初と最終の状況を知っていなくてはならない、原因が発生する前に結果に関する知識が必要となる。


 んじゃあ、未来を知ってなくっちゃいけないじゃん!


 ゲーリーと一緒に買い物をしている場面が描かれている。
バンクス博士は、―― ペパーミル、ガーリックプレス、サラダトングと―― さまよい、最後に木のサラダボウルのところでとまった。(P254)

 そのあと、また、すぐに場面が変わります。
あなたが三歳のとき、キッチンカウンターにある布巾をひっぱって、そのサラダボウルを自分の頭の上におっことしてしまうでしょう。わたしはそれをつかみとろうとするけど、うまくいかなくて。(P254)
 結局あなたのひたいのてっぺんにあたって、ひと針縫うことになる。

 そしてまた、すぐに場面が変わります。
わたしは手を伸ばして棚からそのボウルをとった。その動きは、そうすることを強いられたものとは感じられなかった。そうではなく、ボウルがあなたの頭に落ちてくるときのそれをつかもうと躍起になるのと同じ切迫感だったと思う。それに従うのが正しいと感じる本能のひとつだと。(P254)




たんに未来を推測するという意味ではなく、さきになにが起こるかを、完全なる確信と明確な詳細をもって知ることは可能なのか?(P250) 

 ボルヘスふう寓話仕立てで異論を展開している。
 『三世の書』のなかに、自分に人生の物語に行きあたる。そこには自分が『三世の書』を読んでいるというくだりを見つける。
 未来が書いてあるわけだからその先自分がどうしたらいいことが起こるかわかりますよね。だけど、そこに書いている情報に基づいた行動をしないのだよ、コレが… 『三世の書』は完璧に明確である、のにである。
 そう、『三世の書』はその定義上、正しくなくてはならないからである。
 選択する意志に関係なく、そうなるようになっているからである。
 結果、矛盾したものになるんだけどね。

『三世の書』はだれにも読めないものであるかぎりは存在しうるというひともいるかもしれない。特別な書庫におさめられ、読む特権はだれにもない書物としてあるかぎりはと。
自由意志の存在は、われわれには未来は知りえないことを意味する。そして、われわれはその直接的経験があるからということで、自由意志は存在するだろうと確信している。
意志作用は意識の本質的要素なのだと(P252)



未来を知るということは自由意志を持つことと両立しない。選択の自由を行使することをわたしに可能とするものは、未来を知ることをわたしに不可能にするものである。(P262)
逆に、未来を知っているいま、その未来に反する行動は、自分の知っていることを他者に語ることを含めて、わたしはけっしてしないだろう。未来を知る者は、そのことを語らない。『三世の書』を読んだものは、そのことをけっして認めない。(P263)


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セリアのマクロレンズをスマホにつけて撮りました♪



 生と死、"三世の書"の意味を別の物語で描いているのが、原題 Tower of Babylon「バビロンの塔」
 
ふたりの人物がその両端にいるように見えても、円筒の表面では横にくっついて並んでいる。全世界はその円筒と同じなのだ。
人間は天と地が粘土板の両端にあり、そのあいだに空と星ぼしがならんでいると考えている。
しかし、この世界は、天と地が接するように、ある玄妙なやりかたで丸く捲かれているのだ。
(中略)
いちばん長い旅でさえ、人間を最初の出発点へひきもどすにすぎないからだ。(P56)
 
 円卓印章、円筒がそこに残した跡(歴史)はひとつの絵になる。
 人間たちはおのれの分を心得ることになるだろうと示唆する。

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いっとう初めに顔を見せてくれた白いクロッカス



原題Seventy-Two Letters 「七十二文字」
 
 言葉=思考=現実化するを描いているように思えた。

「真の名辞の働きとは?」
「その名辞につけられたものに、聖なる力の反映を授けます」(P283)

 名辞(論理学で概念を言語で表したもの・事象に対して抽象化・普遍化してとらえた思考の基礎的な形態として、脳の機能によってとらえたもの)

要するに言葉の秩序が熱力学の秩序を誘発するのだ。

生物科学のようで、言語(名辞)の力を描いているのだと思う。

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次々に咲いてきています♪



この他、五篇の短編が収められています。

ご無沙汰していた分、長くなりました~ ( ^o^)ノ








✿✿✿

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訪問くださりありがとうございます ♪






by sakura8sakura | 2018-03-02 15:32 | 読書メーター
  

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