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『ベンジャミン・バトン』を観て読んだら(^^;)

11月に読んだ本で「老いる」ということについて考えた

産まれて間もない赤ちゃん、その状態に還っていく…のね。と…

職場でそんな話をしたら
「そんな映画あったよね」と教えてくれた

ぉお!!(゚ロ゚屮)屮
「そーなの?! 知らなかった!!」

帰宅後、速攻探して観た

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」



大統領の眼前で逆回りする時計

「時を戻せば――戦死した若者たちが帰ってくる」

抗えない運命…それでも願わずにはいられない


この物語は、ベンジャミンの日記と手紙を
娘キャロラインに読んでもらい
老い終末期のデイジーが
回想する形で描かれている



「生まれたときと同じように何ももたずに死んでいく」

数奇な運命の人生をおくったベンジャミンの言葉







父に捨て置かれた場所は老人ホーム
「人生」の終焉
そして、そこで育っていく




運命・時間
見える外的なものと見えない内的なもの

ベンジャミンとデイジー
外的にも内的にも実年齢で重なり合う時はわずか
だけど
「確かなのは―― 僕の中身は変わらない」
どんな時もどんな姿であっても






原作があるはずよね
フッツジェラルド・・・
好奇心ムクムク

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)

フィツジェラルド/KADOKAWA

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w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

老いた姿で生まれ若返っていく
それ以外は別の物語・・・

でもね、映画とちがって
父はベンジャミンを捨てなかった!
おまえは赤ん坊だ、幼い子なのだ、そう思いたい!
現実を受入れきれない父の願望
かなり無理があるのだけど
普通の子のように育てようとした
信じこみたかったのだ


息子が十二歳になったころには、両親も子供をどう扱えばいいか学んでいた。正直なところ、奇妙な例外的出来事によって事実を思い出さないかぎり――習慣というものは恐ろしい力を持っているもので、夫婦は息子がほかの子供と違っていると感じなくなっていた。



でも、ある日父は息子の姿を受入れた
そして、父と息子はついに妥協点みつけたのだ。



だけど社会は認めない
人は、自分がみたようにしか認知できない



父が次の商売の話を息子に訊いたとき
恋のため心ここにあらずのベンジャミンは
「愛(ラヴ)」と答えたのに
父は「ナット(ラグ)」と聞こえたという
自分都合?
でもこれが巧くいくから不思議



若返っていく夫、老いていく妻
悲しい現実
どんどんと開いていく二人の心身の年齢

逆回りに進むベンジャミンの人生の時間
時計回りに進む人びととのなんとも切ない人間関係


本では妻の最期の姿は描かれていないが
ベンジャミンの最期は
まるで生まれたての赤ん坊であり
それ以前を思わせる終焉




表題作を含む7つの短編集


運命を受入れ
そのうえで自分の人生を生き切れ
時を戻すことはできないが
もし、戻すことができても同じであろうと
フィッツジェラルドは、そう言いたかったのかな?




『異邦人』
時々見かけた若いカップルは…
これは自分たちの姿だった
それを意味するのは、似たもの同士が縁する
いわゆる、同じ眷属
善き縁(人間関係)に出逢うには
まずは、自分を磨き高めることですね。


『家具工房の外で』
物語を即興でつくる父と娘のいいお話、
と思っていたら
父母娘、それぞれ主観の世界であるという現実が
落とされていました。(゚◇゚)シビア!










✿✿✿

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by sakura8sakura | 2019-01-20 00:20 | DVD鑑賞
今年初の読書『馬車よ、ゆっくり走れ』を読み終えた

いま、読み終えた(2019.1.12正午)


昨年、12月4日に訪れた東山魁夷せとうち美術館で出合った本
年明けから、ゆっくりと読んでいた。

東山魁夷画文集〈6〉ドイツ紀行―馬車よ、ゆっくり走れ

東山 魁夷/新潮社

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第一次世界大戦 1914年7月28日 – 1918年11月11日
第二次世界大戦 1939年9月1日 – 1945年9月2日

第二次大戦終戦間近に召集され兵役
二度と絵筆を持つ事ができないだろう
生きる希望もないそんな状況の中
汗と埃にまみれた魁夷さんが観た熊本城からの眺め
『風景開眼』(37歳)



皇居宮殿壁画《朝明けの潮》の完成後

一切を真っ白な状態になるために
欧州を巡る旅に出る(61歳)

1933年8月~1935年9月(25歳~26歳)
若き日に画家(絵師)を志しドイツに留学し学んだ地へ


時を経て訪れた
留学時に目にした風景、肌で感じた空気を重ね合わせ辿り邂逅する
ドイツ・オーストリア紀行である。

文才のある風景画家である

氏の作品を観るように伝わってくる「美」
美しい風景が堪能できるのはもちろんのこと

しかし、この書に込められた東山魁夷さんの想いは…

同じ大戦を経験した日本とドイツ
35年という歳月を経た、この二国の姿を対比し観て
今の日本の有り様を憂う心情が吐露されている。

いや、東山魁夷さんの静かだが強い警告のメッセージだろうと思った。


 京都を心の故郷として描き、日本の自然を生命ある美と見るのには、私は多くの現実に眼を閉じなければならない。しかし、こんどの旅の古都では、現実に眼を開けば開くほど、心の故郷のイメージそのままであり、清浄な自然は、人間の愚行で害われない姿を示して、私の全身全霊を快く抱擁してくれた。
 皮肉な現象である。遠い昔から自然を愛し、自然の、どんな繊細な生命のあらわれにも敏感であり、そのあらわれに心を移すことを美と感じてきた日本民族が、今では狂気のように、自然を破壊している。



古き町を大切にする

窓辺に溢れる花のある家々

その土地の風景に調和した景観を大切にする心

そこに住むひとの人柄

その人の生き方が表れてくるのだろう


『馬車よ、ゆっくり走れ』

ティルの話のようにならないように…






トーマス・マン 『トニオ・クレーゲル』
ゲーテ 『ファウスト』
モーツァルト 『ドン・ジョバンニ』『魔笛』


狂気なまでの芸術家の心眼の鋭さ
芸術作品を通し映し見て
「魔」に取り憑かれてはいないか?と…問う






 リンツはザルツブルクとウィーンの、ほぼ中間にあって、ドナウ河に沿う由緒ある都会である。
トゥン伯爵の招きで、この町へ立ち寄ったモーツァルトは、新しい交響曲による演奏会を依頼され、わずか数日で書き上げたということだ。しかも全曲に漲るのは、明るい生命感の躍動ともいうべきものである。
 勿論、その明るさ、その生命感の輝きは、音楽によってのみ、モーツァルトを生かしている根元的な生命そのものの反映である。それは、歓喜に満ちている”人間”から生まれるものではあるまい。この曲の魅力の一つである明るさの中に、ときどき現れては消える陰影とのデリケートな対照が、ザヴァリッシュとウィーン・フィルの絶妙な演奏によって、美しく表現され、人びとをを酔わせた。
 序奏の力強い和音にはじまる、活気の溢れる第一楽章、内省的な第二楽章、再び生気と気品に満ちた第三楽章、明朗な第四楽章と、見事に整った構成と、自在な流動感は、この天才の円熟と情熱の高まりを感じさせる。





東山魁夷氏の教養の深さ
真なるものを見つめる眼
内に秘める熱き想い
に触れることができる一書である。

ときおり織り交ぜられた妻すみさんとの会話に
東山新吉の姿があった。


2019年最初の読書と感想
有意義な一年となりますようにとの
願いと自戒の念を込めて…








✿✿✿


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by sakura8sakura | 2019-01-12 14:45 | 読書
2018年12月の読書

新年、あけましておめでとうございます!

2019年は亥の年

「猪突猛進」と、よく言いますが

わたしはちょっと苦手です(^^;)ので

わたしらしく

マイペースで行こうとおもいます。

どうぞよろしくお願いします!








12月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:2583


ゆきのひのステラゆきのひのステラ感想
江國香織さん訳のステラシリーズ2冊目。原題は『STELLA,QUEEN OF THE SNOW』ページを開くとたくさんの粒が一面に降る雪景色の絵に心が躍ります。初めて見たら不思議でしょうねサム!ステラに誘われ初めてづくし、あいかわらずのドチテ坊や♪やさしいステラはひとつひとつ答えます。ため息も出るけどね(´艸`)♡感受性豊かなステラとおとぼけサムの語録はクスッとなります。ゆきのてんしはステキな笑顔ね、見てる私もニッコリになるわ.:*♡これから寒~い冬本番を迎えると言葉が凍っちゃう日もあるかもね。クスクス
読了日:12月05日 著者:メアリー=ルイーズ ゲイ,Marie‐Louise Gay,江國 香織


うみべのステラうみべのステラ感想
江國香織さん訳のステラシリーズ3冊目。原題は『STELLA,STAR OF THE SEA』コメディタッチな雰囲気のページの中で、唯一ガラッと雰囲気が違うページに捲る手が止まった。見開きいっぱいに描かれた碧い風景、流れる星ふたつ、見上げる二人と一匹。ステキ(*˘︶˘*).:*♡ 今回注目サムのセリフは「いまは いいよ」(´艸`)でも最後は「いま いくよ!」心の準備が整ったのかな?サムの笑顔は愉しそう。なんだかんだ言ったってやってみなきゃわかんないよね♪ .:*☆将来ステラは詩人になるのかもね♪
読了日:12月05日 著者:メアリー=ルイーズ ゲイ


ステラのほしぞらステラのほしぞら感想
江國香織さん訳のステラシリーズ3冊目。原題は『STELLA,PRINCESS OF THE SKY』夕日の光と月の光がステラとサムのお顔にあたる様子がとってもステキな絵がたくさんです。そして、蛍の光や懐中電灯の光も(´艸`) あまのがわ…わたしの期待が大きくてチョッピリ残念でした。(メアリー=ルイーズ・ゲイさんごめんなさい)ステラとサムのふたりは、おばあちゃんと一緒にたくさんおはなししてたのね。まあるい大きなお月さまは、おばあちゃんのお顔に見えたかな?.:*♡
読了日:12月05日 著者:メアリー=ルイーズ ゲイ


ステラがうんとちいさかったころステラがうんとちいさかったころ感想
江國香織さん訳のステラシリーズ4冊目。原題は『WHEN STELLA WAS VERY,VERY SMALL』うんと ちいさかったころのステラの目線は亀さんも金魚さんも一緒.:*♡出来なかったことがちょっとずつ出来るようになり、たくさんいろんな体験をしてステラはお姉さんになりました。だけどステラの心はあのときのまんま(´艸`)♡ STELLA Celebrating 10Years♪いつまでもピュアな心のステラでいてね.:*♡ シリーズ5冊、ステラとサムの愉快な姉弟に和みたくさん笑顔にさせてもらえました。
読了日:12月05日 著者:メアリー=ルイーズ ゲイ


都の子 (集英社文庫)都の子 (集英社文庫)感想
マッチ売りの少女がともす灯の中に次々と浮び上がるように描かれる江國さんの回想エッセイ。肌に触れる感覚や、音、色、匂い、味、研ぎ澄まされた五感の記憶。その描写は、フォトグラフに映し出されたようであり、絵の具の重なりを見るように絵画的であり、その瞳が捉えた光景はビー玉のように可愛く透きとおって美しい。江國さんの紡ぎだす言葉は私の五感を刺激し、幼き日若き日の記憶が甦る。ああ懐かしぃ(私は田舎の子ですが…)春・夏・秋・冬、季節の移りを感じたとき、キラキラと光るビー玉をそっと手のひらに転がしてみるだろう。ああ、あの感じ…と感じてみたい♪ 超共感「空から降る音楽」。なるほど!「グレイッシュ」「感情の温度」。イーヴリン・デ・モーガンの深紅の色(検索しました)にドキリとしました「深紅のつばさ」✿青色と薔薇が好きとは嬉しかったナ!
読了日:12月08日 著者:江國 香織


クリスマスの思い出クリスマスの思い出感想
「フルーツケーキの季節が来たよ!」このひと声が時を告げる。毎年この日のためにコツコツと積み上げてきた集大成の日、クリスマス!その光景がありありと目に浮かぶカポーティの文章、それを見事に描いている山本容子さんの銅版画は絶品であり、それも惜しげもなく差し込まれていて嬉しい。お話の最後に近づくにつれ哀しく切ない思いで胸が苦しくなる。でも、やっぱりこれはタイトル通り、バディーにとって忘れることのない3にん(2と1)が共有する最後のクリスマスの思い出なんだ。心をうったあのシーン、あの言葉、きっとそこにカポーティの示したかったことがあるのだろう。読後三人が写った唯一の記念写真は何度見ても感慨深いものがある。クリスマスの曲を耳にする頃、自分に問いかけ読みたい一冊である。
読了日:12月13日 著者:トルーマン カポーティ


デュークデューク感想
表紙の振り向くデュークの姿に惹かれ手に取った本。在りし日の愛らしい姿、仕草、瞳… 目に浮かぶ。亡くなった日の悲しみ、お別れの時を思い出す。そんな実体験があるからだろうか…。自分の中で映像が鮮明にあり『つめたいよるに』で読んだ時のほうが涙が溢れ堪らなく主人公の私に同化したように思う。先に読んだ本『クリスマスの思い出』の山本容子さんの絵がとても素敵だったからこそ…ちょっと残念な思いがした。(ゴメンナサイ)
読了日:12月13日 著者:江國 香織,山本 容子


せなか町から、ずっと (福音館創作童話シリーズ)せなか町から、ずっと (福音館創作童話シリーズ)感想
自分の背中が自分では見えないように、知ってるつもりでいたものが本当はこんなであるのかもね?と斉藤倫さんの瞳をとおした不思議な世界に連れて行ってくれます。身近にあるものや自然災害などを、何百年も生きているマンタのおじいさんが背中で感じた思い出の話として語ります。う~ん深いとこついてきます。こんな楽器があって欲しいそんな思いになった「麦の光」おばあさんを守るカーテンの心とおばあさんの心「ひねくれカーテン」に涙。詩人のように既成概念を振り払って表紙に描かれているたくさんの物たちの声に耳を傾けてみる?(´艸`)
読了日:12月16日 著者:斉藤 倫


母の友 2018年6月号 特集「体の発達とも関係がある! ? 歯の健康と口の健康」母の友 2018年6月号 特集「体の発達とも関係がある! ? 歯の健康と口の健康」感想
梨木香歩さんの「草木鳥鳥文様」と歯についての特集を読みたくてチョイス。カイツブリの足はお尻近くについている(*゚∀゚)鴨などと同じように水面をスイスイ進むその姿と潜るのが上手なことしか知らなかったし水かきも無いのね!(驚)そんな体型で地上を歩くのは難儀だろうと、「何かの能力を得たら諦めねばならぬ他の能力もあるということか」と。古名は鳰(にお)古代から琵琶湖に多く生息。琵琶湖の別名は「鳰の海」発音すると、目の前におおらかな湖(うみ)の景色が広がると梨木さん言。梨木さんの観察と探究から広がるイメージに浸った♪
読了日:12月17日 著者:外木 徳子,林 晋哉,広瀬 友紀,大野 粛英,俵 万智,野坂 悦子,梨木 香歩,内澤 旬子,東 直子,大野 更紗,猪谷 千香,浅生 ハルミン,柴 幸男,きねふち なつみ,斉藤 俊行,岡田 慎一郎,金原 由佳,関根 美有,岡 いくよ,保坂 篤人,伊藤 葉子


母の友 2019年1月号 特集「新春インタビュー 仕事と人生」母の友 2019年1月号 特集「新春インタビュー 仕事と人生」感想
特集新春インタビュー『仕事と人生』は角野栄子さんと塚本晋也さん。角野さんは「自分の弱さを知っておくことが大事だと。自分が苦手なこと、出来ないことを知っている。だからこそ、じゃあ自分にできることをやろう。と考えるのだと仰る。情報で知るだけでなく自分の肌で感じること、感じたことは何なのかどういう事なのかを自分の中心において歩む道を選んでいくといいと仰る。近年、私もそれがとっても大事なことだと意識している。それを見まもる勇気もなかなか忍耐のいる事ですが、気をつけたいと改めて思った。『斬』の監督である塚本さんは子どものころに武器的なものへの憧れを持つ男の子、それは本能的なものという感じもすると。そういう子どもの頃の憧れを否定しないで大人になってからその憧れの気持ちをどう扱うかが大事なんじゃないかと仰る。私自身子育て中に刀とか銃とかのおもちゃを与えることに否定的な思いがあったが、これも一つの体験ということなのだろう。例えば棒が当たって痛かった!または相手を痛めてしまった時に自分の心がどう感じたのかを問いかけるような存在であろうと思う。『草木鳥鳥文様』はメジロとウメ、草餅を見たらきっと思い出すだろう(´∀`艸)♡
読了日:12月19日 著者:角野栄子,塚本晋也,平野恵理子,古谷田奈月,きもとももこ,梨木 香歩,伊藤 葉子,岡 いくよ,関根 美有,東 直子,安永哲郎,内澤 旬子,保坂 篤人,大野 更紗,猪谷 千香,岡田 慎一郎,堀川真,青山七恵,金原 由佳,辻恵子


歴史から学ぶ医学―医学と生物学に関する29章歴史から学ぶ医学―医学と生物学に関する29章感想
人間とはいかなるものか?ルイス・トマス博士が生物学、医学の目で見たエッセイ。魔術的なものから科学が進み解明は進んできた…努力は重ねてきたが、今ようやく自分の無知に気がつきはじめたにすぎないという。その先には不安もあるが未知であり希望でもある。✿興味をひいたのは、7章,人間だけに与えられた才能「間違いを犯す能力」。18章,詩人と科学者は同じことをしている。標準適合度を綿密に調べあげて詩人は宇宙の断片を慎重に一つにまとめ結晶体のように美しく均整のとれた幾何学的配置を作り出す。音楽家や画家は耳をすまし自分で聞いた音を再現する。23章,人間の死に様を描いたと観た、執事オリヴァー・ウェンデル・ホームズの詩『教会執事の傑作、あるいはすばらしき一頭立て馬車』。とにかくルイス・トマス博士の視点・思考が面白い。そして、モンテーニュを読まなきゃ!
読了日:12月19日 著者:ルイス トマス


クリスマスクリスマス感想
読友さんの選書の表紙から伝わる雰囲気に惹かれて。表紙の女の子の表情とろうそくに灯す火は静かで厳かだ。12月、今ではあたりまえのように賑わう「クリスマス」キリスト誕生を祝う日だが、イエスが生まれるずっと昔から太陽の復活を祝う祭りが各地で様々に行われていた。火と光は太陽の象徴、太陽の恵みを肌身で知る人々の感謝と喜びを歌や踊りで表現し贈り物を交換しあい祝ったことが記されている。現代、巷できらびやかに楽しく賑わう「クリスマスの日」に自然の恵みに懐かれ生きていることを確認することも忘れずにいようと思わせてくれた絵本
読了日:12月23日 著者:バーバラ クーニー


スピノザ『エチカ』 2018年12月 (100分 de 名著)スピノザ『エチカ』 2018年12月 (100分 de 名著)
読了日:12月24日 著者:







風景との対話 (新潮選書)風景との対話 (新潮選書)感想
東山魁夷自身が綴る旅と心と作品の遍歴。氏の心の中にある磁針の傾く方向に旅する、そこで出合ったもの感じたこと、そして作品についてその緻密さと言おうか、その一つ一つのシーンが目に映るように書かれているしかも美しい文章である。「私自身とは何か、を辿り考えていくことは、結局、日本の美とは何かの問題に到達する」自伝ともいえる書であるが、感じるだけでなく時々絵筆を置き沈思しその漠然とした想念を言葉として定着しゆくことによって、私は自己の芸術の在り方を確かめようとしているのであろう。と綴られた本書は氏が言うように「画家自身の心の内部から芸術活動の実践を通して、精しく物語った例は稀である。」画家としてだけでなく、自身を分析する哲学的な真摯な目とその文才にあらためて驚嘆する。氏の人柄と教養、厳しくも静かな美に徹する生き方を尊敬する。✿読後、欧州紀行の作品を感慨深く鑑賞した。
読了日:12月29日 著者:東山 魁夷


欧州紀行 (東山魁夷)欧州紀行 (東山魁夷)感想
『風景との対話』を読んで鑑賞。清澄で物静かな北欧の風景に心惹かれる。東山魁夷は言う、題材になった風景そのものが、北のきびしさによって鍛えられた自然であり、それをみつめてきた私の中に、以前にない勁さがうまれたからかもしれない。情景とその倒影【こんなにも清澄でかすかな息吹さえ止まったかに見える風景は初めてである】「映象」//収録されている『コンコルド広場の椅子』はB4判サイズで堪能!やさしいフォルムの椅子に哀愁、郷愁、語らい、音楽を感じる。
読了日:12月29日 著者:東山 魁夷


トルストイ人生読本〈冬〉―永遠のともしび (1968年) (Dia-book)トルストイ人生読本〈冬〉―永遠のともしび (1968年) (Dia-book)感想
十月一日から十二月三十一日まで毎日聖賢の言葉に触れることができた。 目次にどういったことが書かれているかがわかるタイトルがあるので読み返すときに探しやすい。七日目の物語は13作品 ― ツルゲーネフ、ペヨートル・ヘリチッキー、レフ・トルストイ、ルソー、ユゴー。『十二使従によって与えられた神の教え』は1883年、ギリシア大王教のウレエニイによって、コンスタンチノーブルの古いキリスト教伝導書類の収集の中から発見されたもの。編者がこの『トルストイ人生読本』を”全人類へのかたみ”としるした意味をかみしめた。「われわれは、トルストイが人類に残したこの偉大なる遺産を、心からしみじみと学ぶことによって、如何に生くべきかという人生最大の問題に対する教訓を発見しなければならないと思うものである。」 ✿ウエ・オリホウスキー『ハンガリア、セルビアなどに広まったナザレ宗派について』とア・ゲルツェン『病めるもの』は本巻読了後に再び読み返した。北御門二郎翻訳『文読む月日・下』と併読。
読了日:12月31日 著者:


文読む月日 下 (ちくま文庫)文読む月日 下 (ちくま文庫)感想
トルストイが選り集めた聖賢の言葉やトルストイ自身の言葉が十月一日から十二月三十一日まで日記のように書き綴られています。『トルストイ人生読本(冬)』と併読。一週間の読み物として差し込まれているトルストイ選書の物語は16作品。ツルゲーネフ、ピョートル・ヘリチーツキー、レフ・トルストイ、ルソー、ヴィクトル・ユーゴー、モーパッサン、ゲルツェン。『啓示と理性』と題された一週間の読み物は、ルソー著『エミール』にある『サボア司祭の告白』より抜粋されたもの。ユゴー『ミリエル僧正』は『レ・ミゼラブル』の司祭のこと。下巻に全巻の一週間の読み物の総目次と主な人名の紹介があります。この『文読む月日』で不便だなと思っていたところが解決されました。北御門氏を知りこの翻訳本を読めたことは私の思索に大きな影響を与えてくれました。上中下巻とありますが1月から12月と日付順に読んでいくのもいいし、この下巻から手にとってみるのもトルストイの思想や生き方を知る方法にはいいかもしれませんね。
読了日:12月31日 著者:トルストイ


コンコルド広場の椅子コンコルド広場の椅子感想
温もりが伝わるやさしい絵。路上の落葉にパリを繞る森を観る。同じようにこの椅子の様子から人間の姿を観る。自分で動くことのできない私たちは……人間もまた動かされているに過ぎないのに。コンコルド広場の椅子たちはこの場所でどれだけの出来事を観てきたのだろう。東山魁夷氏の眼差しに語りかけてくる椅子たちの声を聴く。宙を舞う椅子の絵は氏が旅する姿のように感じた。後記を読んだ――その形と色調の良さ、人間味の豊かさは、やはり、パリならではと思わせる。――地上に存在する総てのものと、自分の心の結びつきが緊密であるということをこの絵とともに胸に刻んでおこう。きっと、何度も開いて会いに行くだろう…
読了日:12月31日 著者:東山 魁夷





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2018年
東山魁夷の作品と出逢い
美術館に足を運び
著書を読み
東山魁夷という人を知り
その人生を見せてくれたこと
思想、哲学、鍛錬・・・
かくありたい、と思った
尊敬する人物がまた一人増えました!




わたしの道
わたしの歩みで

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みなさま、よいお年をお迎えください♪











✿✿✿


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ご訪問くださりありがとうございます ♪




by sakura8sakura | 2019-01-01 11:36 | 読書メーター
  

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