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帝釈天と雛鳥
仏典には”帝釈天と雛鳥”の譬えが説かれている。
その昔、”帝釈”の軍が”阿修羅”の軍と戦った。戦い利あらずして、帝釈軍は総崩れとなった。退却する帝釈天の車が”須弥山”の下にある林道にさしかかった時、そこに”金翅鳥”(こんじちょう)の巣があり、小さな雛が鳴いている。進めば雛鳥を引き殺してしまう。背後には阿修羅が迫っている。帝釈はとっさに決心し、「車は返せ、雛を殺すな」と命じ、阿修羅軍に向けて突進する。
驚いたのは阿修羅群であった。敵の突然の変貌を目にして、何か作戦があると思い込み、にわかに退却を始める。いったん臆病風が吹き始めるとあとは総崩れ、勝利は一転して敗北となり、阿修羅宮の本営に逃げ込んでしまった。こうして帝釈軍は大勝利を博したのであった。

まことに単純な話であろうが、人生において小さな思いやり、些細な物事への配慮の大切さを、よく示していると思う。それは小さいようで決して小さくない。一事は万事に通じ、小事こそ大事を成す礎であることの示唆であるといってよい。
波乱と曲折に富んだファーブルの生涯の晩年のことである。
彼は生活苦の荒波に襲われてしまった。その老ファーブルに対して、”ファーブル飢ゆ” の報は全世界に走り、資産家から無名の庶民にいたるまで、多くの基金が寄せられ、老学者を感動させるほどであった。学問的業績への愛情とともに、彼が生活のすべての面で”雛鳥”を慈しむ心情の持主であったからだろうと、私は推測している。
彼は寄贈されたお金はすべて送り返し、匿名のものは、地元セリニアンの貧しい人々に分かち合えたという。
私は理想論を述べているのではない。
たしかに今日の大都会の子供たちに、ファーブルのような豊かな自然との接触を望んでも、無理な話であるかもしれない。ただ、私は自然であれ、人間関係であれ、物事に直接触れていくことを通しながら、子供たちは大宇宙の運行とともに、自然にスクスクと成長していくのではないかと、申し上げたいのである。打算の多き大人たちには、その心理がわからないのである。まことに残念なことだ。
人間というものと、自然というものとのまじわり、また人間と人間との繋がり、それらにもまれながら、子供はおのずから社会人としての礼儀とか節度とかを、身につけていくのである。子供の相手は昆虫や草花であったり、友達であったりする。
しかし、なんといっても幼年期、少年期における主役はお母さん方である。かまいすぎるのもよくないが、たとえば、子守りはテレビに任せっきりにするような愚も避けたいものである。

つれづれ随想より 一部抜粋



池田先生は、ファーブル昆虫記を読んで、鮮烈な印象を受けたと言われています。
ファーブルが描く昆虫の生活。また、ファーブルと仲間たちが、自然の織りなす多彩なドラマに、好奇心と想像力の限りを尽くす様子が活写されていると。
自然界の絶妙な仕組みへの驚き、鋭い観察眼、飼育に要する忍耐と細やかな配慮、生死にまつわる喜びや悲しみの情。
それらの芽は、すべて幼少時代の経験に発しているといっても過言ではない。
そうした精神的な財産は、自然にかぎらず、人間社会を生き抜いていくためにも、非常に大切な要素になっていくと、思うと。

そうですね。振り返ってみれば、私の子供時代には、身近に自然があふれていましたし。
私が物心ついたころから、家には犬をはじめ、ハツカネズミ、様々な鳥など、動物がいました。^^
両親、共働きのため。一人でいることも多かったですが。
私は、彼ら動物たちと触れ合うことで 寂しさを感じることが少なかったのかもしれませんね。♪
その中で、生まれる喜びや、死の悲しみを知り。弱きものをいたわることも覚えましたね。

しかし、なんといっても幼年期、少年期における主役はお母さん方である。と、先生は明言されています。
はたと、過ぎた子育ての日々を思い出し・・・(汗)
あ、でも。今思えば・・ 次男が幼稚園の頃 園行事に参加しづらい^^;次男のおかげで 以後、ずっと関わっていたな(笑)
その頃は、悩みもしてましたが。今ではいい思い出ですね♪ 「ありがとう!」です ^^

この世で子供の瞳ほど純粋で美しいものはない。その子供たちの瞳は、つねに自然や生物に向けられている。
と池田先生は言われています。
その美しく純粋な子供の瞳に映るもの・・・
真剣に考えていかなければならないこと 多いですね・・・


お気づきの点がございましたら
sakura8sakura@excite.co.jp へ、よろしくお願いします。
<(_ _ )>






by sakura8sakura | 2014-11-09 05:57 | 説話
  

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